ノルウェー第一の都市、オスロに着いたらムンクの『叫び』を見るのもよいが、フログネル公園は一見の価値がある。全長850mにわたって約200もの彫刻が置かれている。作ったのはグスタフ・ヴィーゲラン(1869~1943)という人だ。彼は1921年、彫刻公園の造成の一切を任された代わりに、制作したすべての彫刻をオスロ市にすべて寄贈するという契約をオスロ市とかわした。
中でも人気なのが、人造湖にかけられた橋の中央部に位置する「怒りん坊」。地たんだを踏み、泣く男の子の表情が愛らしい。観光客が触るのでピカピカに光っているため、写真を撮るには少し苦労するかもしれない。
それぞれの彫像にはタイトルがない。自分で命名して、思い思いに楽しんでほしいというヴィーゲランの配慮なのだそうだ。そこで私も彫像に名前をつけてみた。写真右は「一本背負い」、写真左は「歓喜に駆け寄る人」。あまりひねりがなくてごめんなさい |
最後にオスロの風景を徒然に紹介しよう。
編集後記
体育の成績は小学校から5段階中2をキープ、ボールがあれば当たる、走れば転ぶ、犬がいれば噛まれる(?)と、のび太の末路のような人生を送ってきた筆者だが、今回の旅行のために生まれて初めてスニーカーを購入し、慣れないジーパンを履き、リュックに2kg近いおんぼろパソコンをしょって「いざノルウェーへ!」と飛行機に乗り込んだのだった。途中、飛行機のフライトが突如キャンセルとなってトランジットで待ちぼうけをくらったり、船酔いになってまるで使い物にならなくなったり、風呂場で転倒してアゴをぶつけたり、帰国直前にオスロ市内で迷子になったり……と様々な(?)困難にあったものの無事ノルウェーの旅を終え、記事を掲載することができてほっとしている。夏にはアクティビティ、秋はフルーツ狩り、冬はオーロラ鑑賞と季節によって様々な魅力を持つノルウェー、記事には掲載できなかった素晴らしい観光名所もまだまだある。7月にはノルウェーへの直行便も飛ぶので是非、一度ノルウェーへ足を運んでほしい。