ハンザ博物館では、18世紀の商館の生活ぶりをうかがうことができる。博物館内に入ると真っ先に山盛りに積まれた干しダラが目に付く。干しダラは重要な輸出品だったようだ。なかでも、驚いたのはベッドが小さいこと。子供用ベッドと見紛うばかり。ハンザ商人は上半身を起こして寝る習慣があったそうだ。

18世紀の商館の生活ぶりをうかがうことができるハンザ博物館

子供用ベッドと見紛うサイズのベッド

交易の中心だった干しダラは、博物館内のいたるところに展示されている

フィヨルドやベルゲンの町並みを一望するには、標高320mのフロイエン山へ登るとよい。ケーブルカーであれば7分で山頂まで行くことができ、15分間隔で運行している。

料金(大人)は片道35kr(クローネ)、往復70kr。このケーブルカーはフロイエン山の斜面に住居を構える人々の足として利用されている

山頂へ向かう途中。車窓からもベルゲンの町並みが一望できる

フロイエン山山頂からの景色。フィヨルドも見える

山頂にはノルウェー料理の店「フロイエン」があるので、ベルゲンの町並みを一望しながら昼食をとるとよいだろう。フロイエン山を降りたらベルゲン市内の美術館へ。エドヴァルド・ムンクの初期作品も収蔵しているベルゲン美術館や、チェリーニのヴァイオリン(『レッド・ヴァイオリン』で有名になった呪いのヴァイオリン)が展示されている西ノルウェー工芸博物館などアートスポットを訪れるのも楽しい。少し足を伸ばせばグリークの家に行くこともできる。

家具や装飾品などノルウェーのデザインについて幅広く学ぶことができる展示物が多数展示されている

ベルゲン美術館には、20世紀を代表する画家の250点に及ぶ作品のほか、クレーやピカソの作品も揃える