ウイルスやスパイウェアなどの対処

ウイルスバスター2008では、必要がない限り警告メッセージは表示されないため、通常の利用ではその存在を意識することはあまりありません。それでも、ちょっとした対応をしなければならない場合があります。

ウイルスやスパイウェア関連の添付ファイルが付いていたメールを受信した場合、Outlook Express 6.0以降やWindowsメール、Outlook 2000以降では受信時に自動的に処理されます。例えばOutlook Expressでウイルス付のメールを受信した場合は、添付ファイルは削除され、テキストファイルに置き換えられます(図20)。置き換えられたテキストファイルは、「ウイルスが見つかったため削除したので、メールを開いても安心です」といった内容が書かれています。

ウイルスメールを受信した場合は自動的に処理され、メッセージなどは特に表示されません(図20)

その他のメールソフトでは、ウイルス等が添付されたメールを開いた時に処理され、処理内容に応じてメッセージが表示されます(図21)。ウイルスなどが隔離された場合は、メッセージ内の[隔離ファイルの管理]ボタンをクリックすると管理画面で確認できます(図22)。

対応メールソフト以外では、ウイルス等が添付されたメールを開いた時にメッセージが表示されます(図21)

明らかにウイルスだと分かっている場合は[削除]ボタンで削除できます。[駆除]ボタンでウイルスだけを取り除くこともできますが、すべてのファイルで可能なわけではありません(図22)

なお、メッセージが黄色や赤の枠で表示された場合は、メッセージ内容に従って処理を行ってください。

また、ウイルスバスター2008では定期的にウイルスチェックを行いますが、その際にウイルスやスパイウェアなどが発見されるとダイアログが表示されます(図23)。画面の[処理済み]タブに項目名が並んでいた場合は、ウイルスバスター2008が自動的に処理した後なので安心です。もし、[未処理]タブに項目がある場合は、項目を選択して[選択した項目を処理する]ボタンをクリックして処理しましょう。処理が終わると[処理済み]タブに項目が移動します(図24)。

予約検索でウイルスやスパイウェアなどが見つかった場合はダイアログが表示されるので、処理する項目を選択して[選択した項目を処理する]ボタンをクリックします(図23)

[処理済み]タブに項目が移動されればOKです(図24)

危険なWebサイトを回避

Internet Explorer 6.0以降やFirefox 2.0では、フィッシングサイトなどの危険なサイトにアクセスしようとすると、警告画面が出てアクセスがブロックされます(図25)。

ウイルスバスター2008が危険なWebサイトと判断した場合は、アクセスがブロックされてこのような表示になります(図25)

これが本来はまったく問題ないサイトであれば、表示された説明の通り操作して「許可するWebサイト」として登録すれば良いのですが、そうではないのであれば、そのままあきらめた方が得策でしょう。さらにIEなら、後半で紹介する「Trendプロテクト」をインストールして利用するとより安全です。なお、この機能はOperaやSleipnirなど、他のWebブラウザでは機能せず、危険なサイトでもWebの内容はブロックされないので注意してください。