迷惑メールを自動処理する

ウイルスバスター2008の迷惑メール判定機能は、デフォルトでは無効になっています。Outlook ExpressやOutlook 2002以前のように、迷惑メールフィルタのないメールソフトを使っている場合は有効にすると良いでしょう。対応メールソフトはOutlook Express6.0 SP2、Outlook 2000/2002/2003/2007、Thunderbird 1.5/2.0、Windows Mailです。

まず、メールソフトを終了してからウイルスバスター2008のメイン画面を開き、[フィッシング詐欺/迷惑メール対策]ボタンをクリック。続けて「迷惑/詐欺メールの判定」の右側にある[無効]ボタンをクリックします(図38)。するとボタンが[有効]に変わり、対応メールソフトにツールバーが追加されます。ここではOutlook Expressの画面で説明します。

Outlook Expressを起動すると、まずアドレス帳に登録されたメールアドレスを「許可するアドレス一覧」に追加するかどうか尋ねるメッセージが表示されるので、[はい]ボタンをクリックします(図39)。これで、少なくとも普段交流のある相手のメッセージが迷惑メールになることはありません。

「迷惑/詐欺メールの判定」の右側にある[無効]ボタンをクリックして[有効]にします(図38)

迷惑メール判定機能を有効にした後、初めて対応メールソフトを起動するとこのようなメッセージが表示されるので、[はい]ボタンをクリックします(図39)

起動すると、ツールバーには「迷惑メール対策ツール」のツールバーが表示されます。また、メールフォルダには「迷惑メールフォルダ」が作成され、受信トレイ内のメールを自動的に判別して、迷惑メールと判定されたメールをこのフォルダに収集します(図40)。また、メール受信時に迷惑メールが振り分けられた場合は、タスクバーにアイコンで通知されます(図41)。

「迷惑メール対策ツール」のツールバーが表示され、迷惑メールは「迷惑メールフォルダ」に振り分けられます(図40)

メール受信時に迷惑メールを振り分けた時はタスクバーでも通知されます(図41)

最初のうちは、間違いで迷惑メールフォルダに振り分けられてしまうメールもいくつかあるので、必要なメールを選別しましょう。迷惑メールではないメールを選択したら、ツールバー上の[安全メールとして報告]ボタンをクリックします(図42)。するとダイアログが表示されるので、[はい]ボタンをクリックします。これで、選択したメールは受信トレイに戻ります。

「迷惑メールフォルダ」に間違えて振り分けられたメールがあった場合は、メールを選択して[安全メールとして報告]ボタンをクリックします(図42)

なお、同じメールアドレスのメールが迷惑メールフォルダに複数入っていた場合、1つのメールを選択して[安全メールとして報告]ボタンをクリックしても、他にもある同じメールアドレスのメールはそのまま迷惑メールフォルダに残っています。

同時に選択してクリックすれば良いのですが、処理したメールの数だけトレンドマイクロに報告メールが送信されます。突然大量のメールが送信されて気味が悪いと思う場合は、同じメールアドレスのうち1通だけ選択してボタンをクリックし、残りは受信トレイにドラッグ&ドロップすると良いでしょう。

また、間違いなく受信したいメールがあった場合は[許可するアドレス]ボタンをクリックします。するとダイアログが表示され、[はい]ボタンをクリックすれば「許可するアドレス一覧」に追加されて、迷惑メールフォルダに振り分けられなくなります。

一方、受信フォルダに残っている迷惑メールは、そのメールを選択して[迷惑メールとして報告]ボタンをクリックします(図43)。するとダイアログが表示され、[はい]ボタンをクリックするとメールは「迷惑メールフォルダ」に移動します。また、[禁止するアドレス]ボタンをクリックした場合は、そのメールアドレスは必ず「迷惑メールフォルダ」に移動します。

[迷惑メールとして報告]ボタンをクリックして表示されるダイアログ。毎回表示したくない場合は「次回からこのダイアログを表示しない」にチェックを入れます(図43)