「DT 18-200mm F3.5-6.3」は、コニカミノルタからソニーに受け継がれたαマウントのデジタル専用レンズ。11月には焦点距離をさらに広げた18-250mmの発売も予定されている。ボディ側に手ブレ補正機能を搭載していることもあり、レンズに手ブレ補正機能は搭載されない。外観は非常にシンプルで、ズームリングやフォーカスリングなどの凹凸もコニカミノルタの時よりも簡略化されている。AF動作時にギヤ駆動音が若干耳につくが、これはレンズ内にモーターを搭載せずにボディ内モーターでAFを駆動させているためだろう。マウント部はプラスチックだが、レンズ重量は405gと今回比較している中でも最も軽い。ズームリングはやや固いが、そのおかげか下向きにしても自重による落下はなかった。

ソニー DT 18-200mm F3.5-6.3+ソニーα100

テレ端時

ワイド端時

ハレーションテストでは、若干ゴーストやフレアは出ているものの少なめ。ぬいぐるみの胴体にもゴーストによるものだと思われる偽色は出ているがそれほど目立たない。色収差テストでも、マゼンタやシアンは若干見られるが、グリーンの色収差は今回テストした中では一番少なく、像も流れていないようだ。

ボディ内に手ブレ補正機能を持っていることで、どのレンズを使ってもそれほどの差はないといえる。また、タムロンレンズと比べるとソニーレンズはスペックがほとんど同じため、純正を使うかタムロンを使うかは趣味で決めてしまってもいいだろう。

(A)ハレーションテスト:ソニー DT 18-200mm F3.5-6.3
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(B)色収差テスト:ソニー DT 18-200mm F3.5-6.3

(B)色収差テスト(拡大):ソニー DT 18-200mm F3.5-6.3

(C)歪曲テスト:ソニー DT 18-200mm F3.5-6.3
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作例 α100+ソニー DT 18-200mm F3.5-6.3
L+ファイン(JPEG)
24mm(36mm相当)
ISO100
プログラムAE、補正-0.3EV(F10.0、1/200秒)
分割測光
WB:オート
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作例 α100+ソニー DT 18-200mm F3.5-6.3
L+ファイン(JPEG)
200mm(300mm相当)
ISO800
プログラムAE、補正+0.3EV(F9.0、1/400秒)
分割測光
WB:オート
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作例 α100+ソニー DT 18-200mm F3.5-6.3
L+ファイン(JPEG)
200mm(300mm相当)
ISO100
プログラムAE(F10.0、1/40秒)
分割測光
WB:オート
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