まとめ

今年も例年通り、巨大スタジオの手がけた映画の特撮CGの解説映像は見応えがあり、会場を大いに沸かせたが、昨年と比較してリアルタイム映像が多く入選しているのが興味深かった。特に3Dゲームタイトルのリアルタイム映像のレベルの高さは、非ゲームプレイ層の来場者にもかなり強いインパクトを与えたようで、「GAME TECHNOLOGY 2007」と「PORTAL」のに作品には拍手も大きかった。

この他、ELECTRONIC THEATERには入選できなかった佳作達が集められて小規模劇場で公開される「ANIMATION THEATER」の方には、VALVE SOFTWAREの「HALF-LIFE 2 : EPISODE TWO」、AMD(ATI)の「TOYSHOP」が入選を果たしており、リアルタイム作品の存在が目立っていた。

「HALF-LIFE 2 : EPISODE TWO」
(C) Valve Software

「TOYSHOP」
(C) AMD / ATI Research

実写との高品位合成にこだわらなければ、映像表現の手段としては、フルリアルタイムグラフィックスでも、かなりレベルの高いものが表現できるということがよくわかる。

今年登場したばかりの、Windows Vista、DirectX 10の熟成が進む来年には、さらにレベルの向上したリアルタイム3Dグラフィックスが出てくることだろう。

(トライゼット西川善司)