──最後になります。Intelはこれまで、非常に多くの専用プロセッサ、LCOSとかMedia Processor、IXP、XScaleなどを捨てて、今はx86のみが残っている形です。ところがSoCを見ると、例えばTolapaiではIAコアはあくまでもControllerで、Packet ProcessingはAcceleratorの仕事です。あるいはMoorestownでも、IAコアにGraphicsやVideo Encode/Decodeなど、Acceleratorが付加された形です。で、今後の話ですが、こうしたAcceleratorはIAコアに置き換えられてゆくのでしょうか? それとも、引き続き様々な種類のAccleratorをIAコアに付加する形を維持してゆくのでしょうか?
Steenman:ある時点まで、そうした機能はAcceleratorで実装されることになると思う。こうした製品はEmbedded Marketに最適化させることを狙うから、最高のPerformance/Watt/Qubic Meer、つまり消費電力と体積あたりで最高のパフォーマンスを出せるものでなければならない。
現時点では、例えばXML AccelerationやPacket Processing、Voice Accelerationなどは、Acceleratorで実行するほうが良い。しかしアーキテクチャ的には、それらのFunctionはHardware的にTransparency Programmableとなっている。だから将来、IAがさらに発展してゆく中で、1つのシリコンの中に多数のコアが入れられる時代が来たら、それらの(Acceleratorで実行される固定的な)FunctionはIAコア上で動くソフトウェアに切り替わるだろう。
もちろん我々は必要に応じてAcceleratorの機能を強化してゆくが、それと同時にIAのMulti-Core PlatformにそうしたFunctionを移行できる機会を常に伺っている。こちらの方が、機能を容易に拡張しやすいからだ。これらはApplication Developerからは同等のものとして見える訳だ。