Image Kit

Mac OS Xのフレームワークには、「Kit」と名の付くものがある。ユーザインタフェースを伴うような、アプリケーションのレイヤーに近い、ある程度ハイレベルなものになるようである。Webページ表示を実現するWeb Kit、PDFをサポートするPDF Kit、QuickTimeをCocoaから操作するQuickTime Kitなどがある。Leopardで新しく追加されたKitは、Image Kitだ。

Image Kitは、名前の通り画像を扱うアプリケーションのためのフレームワークだ。画像の表示、編集、キャプチャ、ブラウズなど、一通りの機能を扱える。いわば、プレビューとiPhotoを実現できるようなフレームワークと言える。

Image Kitの機能を紹介しよう。

画像の表示

まず、基本的な機能として、画像の表示が行える。Macで取り扱う画像は、近年のデジタルカメラの高解像度化に伴い、飛躍的にサイズが大きくなっているが、それらのものでも高速に取り扱うことができる。

画像は、等倍表示だけでなく、拡大、縮小、回転、フィット表示などが自由に行える。それらの変更に、アニメーションエフェクトを付けることも可能だ。画像の回転の際には、角度を表示させることができる。

画像の編集

画像の編集を行う、編集パネルを提供する。Core Imageフィルタを使った編集が可能だ。露出、ホワイドポイント、ガンマ値、輝度、明度など、一通りの編集が可能。また、白黒、セピア、アンティークなど、様々な効果をかけることも出来る。