すっきりデザインのケースは安心感もプラス

外観やケース構造についても触れておこう。まず外観だが、ごくシンプルなミドルタワーケースだ。フロントパネルのみ光沢加工されたブラックの筐体は、なかなか引き締まった印象がある。電源ボタンはフロントの中程にあり、その近くにUSB2.0ポート×2とオーディオコネクタがあるという、ごく一般的な構造だ。おもしろみはないが、変に凝ったところがない分、日常的に扱いやすい。

フロントパネルの横部分にはサイドスリットが設けられている。左側のサイドパネルにもエアホールが開けられており、十分な空気が取り込める構造だ。

内部構造は、5インチベイ3つのうち1つが搭載光学ドライブで埋められている状態だ。HDDやSSDの搭載は最大4本まで可能で、脱着が簡単に行えるワンタッチHDDホルダが採用されている。このホルダがHDDの微振動も吸収してくれるしくみだ。

そしてケース中央には上下に通る柱が設置されている。これはグラフィックカードを支えるVGAサポートバーだ。最近のグラフィックスカードは大型化しており、マザーボードに取り付けただけでは若干頭が重そうに感じられる。この頭の部分を柱に固定して、マザーボードのコネクタとマシン背面部とあわせて3点での固定にすることで安定感がぐっと増すという作りだ。長く使ううちに振動で差込みが緩んできてしまった、しっかり取り付けていたつもりが脱落して壊れてしまった、というようなトラブルを未然に防いでくれる。

フロントサイドとサイドパネルから十分な空気が取り込めるケース

ドライブの脱着がしやすいワンタッチHDDホルダ

グラフィックスカードを支えるVGAサポートバー

試用機はCPUクーラーがオプションの水冷クーラーにされていた