◆Borderlands 3(グラフ19~25)
Borderlands 3
2K Games
https://borderlands.com/ja-JP/
結果(グラフ19~21)明確に差が出るのは2Kの時のみだが、Ryzen 7 7800X3Dが見事に最高速である。単に平均だけでなく最大/最小でも明確にフレームレートが向上し、Ryzen 7 7700Xからの性能向上が著しい。フレーレート変動を見ても、2K(グラフ22)ではRyzen 7 7800X3Dが最高速なのが明確として良いかと思う。2.5K~4K(グラフ23~25)で差が無いのはもうGPU側がボトルネックになったためである。
◆Company of Heroes 3(グラフ26~32)
Company of Heroes 3
Relic Entertainment
https://www.companyofheroes.com
今年2月23日にリリースされたCoHシリーズの最新版であり、PC向けはSteamで配信になっている。このCoH 3であるが、In-Game Benchmarkを利用できるので今回採用してみた。
テスト方法だが、メインメニュー(Photo11)からSettingsを選び、Settingメニュー(Photo12)から"Graphics"を選択する。ここで設定であるが、まずDisplayセクションでは
Game Window | Exclusive Fullscreen |
---|---|
Resolution | 2K/2.5K/3K/4K |
Framerate Limit | Uncapped FPS |
Vertical | Sync Off |
とする。その下のPerformance & Qualityセクションでは
Image Quality | Ultra |
---|---|
Physics Quality | High |
Shadow Quality | High |
Texture Detail | Ultra |
Geometry Detail | Ultra |
Anti-Aliasing | High |
とした。ちなみにこれは最高という訳では無く、例えばImage QualityにはUltraの上にMaximumという項目もあるが、この程度で評価には十分だろうと判断したためだ(あくまで今回はCPU性能の比較なので、あまりGPU負荷を上げても仕方がない)。以上の設定が終わったら"Save"を押して保存した後、Photo12の上部中央にある"Launch Graphics Benchmark"をクリックするとベンチマークが始まり(Photo13)、完了すると結果が示される(Photo14)と同時に、フレームレートを記載したcsvファイルが自動生成される。ただこのcsvファイルの自動生成が曲者で、ファイル名は"ゲームを立ち上げた日時"を元に自動生成される。つまり1回立ち上げて複数回ベンチマークを実施しても、ファイル名は常に同じである。なので毎回手動でファイル名を変えて保存してやる必要がある。またcsvに記録されるフレームレートも、Main/Render/GPU/Simulation/Presentationという5種類のフレームレートが、連続して記録されるという謎仕様である。今回はMainのログを利用したが、Excelで加工する前にRender以下のフレームレートを切り取ってやる必要がある。
ということでまずは結果(グラフ26~28)を見ると、全体としては大きな性能差は見られない(もう少し画質を下げるべきだったかもしれない)が、それでも2Kではそれなりに性能差があるし、最小フレームレートは意外に差が出ている。
面白いのがフレームレート変動(グラフ29~32)。これはCoH3のベンチマークが毎回同じシナリオではなく、このため敵味方が本格的に入り乱れ始める40秒以降はシナリオ次第でフレームレートが結構変化するためだ。とはいえ、平均フレームレートの結果でも判るように均すと概ね同等になるあたりはよく出来ている。それはともかく2Kではその差はあまり大きくない様に見えるのだが、60秒以降のフレームレートの盛り上がりがRyzen 7 7800X3Dの96MB L3の効果と考えれば良いだろう。
◆Cyberpunk 2077(グラフ33~39)
Cyberpunk 2077
CD PROJEKT RED
https://www.cyberpunk.net/us/ja/
結果(グラフ33~35)を見ると、特に平均フレームレートでCore i7-13700Kが居ない様に見えるが、下のフレームレートを見て頂ければ分かるようにほぼ完全にRyzen 7 7700Xと被っているだけである。これに対してRyzen 7 7800X3Dは2Kで30fps以上の上乗せがあるのは立派である。というかこのフレームレートだと、Ryzen 9 7950X3Dを超えてCore i9-13900KSをも超える数値になっているあたりはすさまじい。これは2.5Kも同様であるが、そもそもここまで全体的にフレームレートが持ち上がっているのはひょっとしてDriverのUpdateも要因かもしれない。フレームレート変動(グラフ36~39)を見えると2.5K以上は綺麗に収束しているが、2Kの乱れっぷりは中々であり、まだCPU性能でフレームレートが変わる余地がある、というのが見て取れる。
◆F1 22(グラフ40~46)
F1 22
EA Sports
https://www.ea.com/ja-jp/games/f1/f1-22
意外にフレームレートの差が出たのがF1 2022。結果(グラフ40~42)では、ちょっとビックリする位Core i7-13700KFの性能が悪い。正直これは意外であった。それはともかくとして、Ryzen 7 7800X3Dは間違いなく最高速である。これはRyzen 9 7950X3Dの時も同じで、Ryzen 7 7700Xとの差はそれほど大きくないものの、上は上である。フレームレート変動(グラフ43~46)を見るとこれは判りやすく、よく似たグラフではあるものの、少しだけRyzen 7 7800X3Dの方がフレームレートが高めになっており、間違いなく性能の上乗せがあることが見て取れる(それも2Kだけでなく2.5K/3Kでも見られる。4Kでは流石に差は少ないが)。