◆Metro Exodus(グラフ29~31)
4A Games
https://www.metrothegame.com/
設定方法はCPU編と一緒である。
Metro ExodusもFor Honor同様にRX 5700シリーズに有利な結果が出ているのだが、大問題が。RX 5700はちゃんと4Kまで結果が取れているのだが、RX 5700 XTは3K以上の解像度になると、ゲームをスタートしようとした瞬間にシステムダウンが引き起こされる。
実をいうと2.5Kでも3回やると1回はシステムダウンになっており、このあたりが限界らしい。4Kは100%駄目である。そしてコールドスタート(しかも起動後に必ずリセットを行わないとブートしない)すると、立ち上がり時に"Global Wattmanの設定をデフォルトに戻した"というメッセージが出てくる(勿論Global Wattmanの設定は何もいじっていない)あたり、RX 5700 XTでMetro Exodusを2.5K以上の解像度で動かそうとすると、何かの閾値に引っかかりGPUがシャットダウン→システムシャットダウンを引き起こしているものと思われる。残念ながらイベントビューアーにもログが残っていないが、動作周波数を下げたRX 5700は正常に動作するあたり、消費電力に絡んだ部分かもしれない。いずれにせよ本来はドライバで対応すべき事柄であり、その意味では完成度の低さが気になるところだ(ちなみにこの現象は次のMiddle-earth:Shadow of Warでも発生する)。
ま、それはそれとして性能を見てみると、まず平均フレームレート(グラフ29)は、フレームレートそのものの絶対値が低いために差も縮まっているとは言え、For Honorと同じ傾向である。最大(グラフ30)/最小(グラフ31)も同じで、RX 5700 XTがちゃんと動作したら、多分最高速はRX 5700 XTとなるのではないかと思う。動かないけど。
◆Middle-earth:Shadow of War(グラフ32~34)
Warner Bros
https://warnerbros.co.jp/game/shadowofwar/
設定方法はCPU編と一緒である。
冒頭にも書いた通り、このゲームのみRX 5700シリーズでも3Kの解像度設定が可能だったので、これを設定して実施している。さて、こちらもRX 5700 XTは2.5Kまでは稼働するものの、3K以上ではゲームを起動しようとした瞬間にシャットダウンになってしまっているので、データは2.5Kまでである。
そのRX 5700 XTの性能が振るわないのもこのゲームの特徴で、平均フレームレート(グラフ32)では2060 Super程度でしかない。RX 5700も今一つではあるが、それでもRTX 2060は上回っているのがちょっと気になる。
これが顕著なのは最大フレームレート(グラフ33)で、RX 5700 XTが一番低いというあたり、なにかPower Throttringが発生しているのではないかという気がする。最小フレームレート(グラフ34)に至っては、RX 5700シリーズのみ1~2fpsというスコアが出てきてしまうあたり、確実にドライバに何かしらの問題があるとしか考えられない。逆に言えば、RX 5700 XTの性能はドライバが何とかならないとちょっと判断できない、という事でもある。
◆Shadow of the Tomb Raider(グラフ35~37)
SQUARE ENIX
https://tombraider.square-enix-games.com/en-us
これも設定方法はCPU編と一緒である。
メジャータイトルということで最適化がちゃんと行われているのかどうか、RX 5700シリーズの健闘が目立つ。平均フレームレート(グラフ35)で言えば
RTX 2060<RTX 2060 Super≒RTX 2070≒RX 5700<RX 5700 XT≒RTX 2070 Super
という感じだが、4Kだと流石にRX 5700 XT<RTX 2070 Superという感じになるあたりが絶対的な性能を正確にしめしているのかもしれない。
最大フレームレート(グラフ36)は妙な形(特にRX 5700の4Kが変)であるが、これは最小フレームレート(グラフ37)が暴れる事の反映であって、もうゲームそのものが暴れている感じなので致し方ない。