2K
https://civilization.com/ja-JP

設定方法はRyzen 5 2400G/Ryzen 3 2200GレビューのGeForce GTX 1080の環境に順ずる。

グラフ26が平均フレームレートである。何故かRyzen 7 1800Xが妙に低い値になってしまっているのが謎だが、Ryzen 2 vs Core iが主眼なのでとりあえずおいておくと、確かに全般的にCore iの方が若干フレームレートが高い。ただ、1920×1080pixelで10fps、2560×1440pixelで4fps程度の差でしかないから、それほど大きな性能差があるとは言いにくい。

  • グラフ26:SID MEIER'S CIVILIZATION VI Ave

さて、Civilization VIではフレームレート変動がCSVの形で得られるので、これを利用して95%フレームレート(全体の95%このフレームレート以上)の数字をまとめてみたのがグラフ27である。

  • グラフ27:SID MEIER'S CIVILIZATION VI 95%

平均フレームレートよりは若干数字が落ちるが、より現実に近い数値だと思う。1920×1080pixelで10fps程度、2560×1440pixelで4fps程度の差があるのは平均フレームレートと同じ傾向で、このあたりが実力としてよいと思う。

とはいえFPSではなくシミュレーションゲームだから、プレイには全く問題ないレベルだとは思う(プロゲーマー向け、という観点ではまた別の解釈はあるだろうが)。

グラフ28は最大フレームレートで、こちらは1920×1080pixelのみ暴れているが、あとは同程度。最小フレームレート(グラフ29)は、何故か2560×1440pixel以上だと30fpsでクランプされてしまっているが、これと同等の結果は以前にも出ていた。

  • グラフ28:SID MEIER'S CIVILIZATION VI Max

  • グラフ29:SID MEIER'S CIVILIZATION VI Min

恐らく何かのCPU処理が30fpsで固定になっており、GPU性能がこれを上回る場合は30fpsでクランプされることになるのだと思われる。そういう観点では、今回のCPUはいずれもGPU性能を30fps以上発揮できる程度の能力がある、という見方でよいかと思う(なぜ1920×1080pixelでクランプされないのか、は謎だが)。

最後にAI Benchmark(グラフ30)の結果を。こちらはTurn 1~5という5つのTurnの所要時間を測定するものなので、トータルとしての所要時間が短いほど高速となる。

  • グラフ30:SID MEIER'S CIVILIZATION VI AI Benchmark

ちなみに5つのTurnの合計時間は以下の通りだ。

Core i5-8600K 61.2sec
Core i7-8700K 60.6sec
Ryzen 7 1800X 64.3sec
Ryzen 5 2600X 63.9sec
Ryzen 7 2700X 62.8sec

で、やはりRyzen系はCore i系にやや及ばない結果にはなっている。Core i7-8700Kを基準にすると以下のようになる。

Core i5-8600K 101.0%
Core i7-8700K 100.0%
Ryzen 7 1800X 106.1%
Ryzen 5 2600X 105.4%
Ryzen 7 2700X 103.6%

というわけで、性能差はRyzen 7 2700Xで4%弱しかないあたりは、かなり健闘しているとして良いと思う。