最後にはソフトバンクの代表取締役副社長である今井康之氏が登壇。進化論を興したダーウィンの「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が残るのでもない。唯一生き残るのは変化できる者である」という言葉を紹介。現代のビジネスにおいてもテクノロジーの進化は止まらず、重要なのは変化への適応であると指摘した。

マーケティング部門での経験を糧にテクノロジー戦略を語る今井副社長

そして現在取るべきテクノロジー戦略として「DARWIN」を提示。これは「Digitalization」「AI」「Robot/RPA」「Wireless」「IoT」」「Next Innovation」の頭文字をとったもので、講演ではこの中から「Digitalization」と「Robot/RPA」にフォーカスを当てた。

「Digitalization」ではデジタルマーケティング、特にウェブ広告の効果分析において同社の顧客行動可視化ツール「Cinarra」が効果的であること、Robot/RPAについてはソフトバンクショップにおいて、PepperとRPAの組み合わせで店頭の在庫確認とウェブショップへの誘導が可能になり、販売機会のロスを回避できるようになった事例を紹介。企業向けRPAとして、RPAホールディングズと業務提携し、国内導入実績No.1のRPAツール「BizRobo」を提供することを発表した。このほかにも企業の課題解決に向けた「DARWIN Workshop」を開催するなどして、変化に適応できるICT環境の普及に努めるとまとめた。