新しいビデオ編集アプリClipsの配信をきっかけに、iPhoneでのビデオ制作のワークフロー、自動編集などの現状について振り返ってきた。
改めて感じることは、スマートフォンというデバイスによって、ビデオも写真も、同じカメラと手軽さで撮影でき、その場で編集できるようになったことが、今までのビデオに感じていた作業やハンドリングに関する「重たい」印象を変えているという点だ。
それは、初めからスマートフォンでビデオを身近に親しんできた世代と、それ以前の世代とのギャップを埋めることにつながるだろう。Clipsは、そんなビデオに関する世代の溝を埋める存在なのだ。
Clipsを使いこなせるようになると、若い世代がどんな感覚で、気軽にビデオを用いてコミュニケーションを取っているのか、理解できるようになるはずだ。重要なことは、テレビや映画の世界で構築された「良い映像」を日常的に再現することではないことに気づくのだ。