写真アプリのメモリーもQUICにも共通しているのは、Live Photosで撮影した画像のビデオ部分を、自動編集の素材として使ってくれる点だ。
もちろんシャッターを押す前後の手ぶれに気をつけなければならないが、Live Photosで写真を撮影しておけば、後でまとめるときに3秒ずつのビデオとして映像に仕上がる。たった3秒ではあるが、尺が揃ったビデオクリップを繋ぐと、とても小気味よい編集になるのだ。
通常は写真とビデオのモードを切り替えて撮影していたが、Live Photosは同時に静止画と動画を記録きる点で優れている。後から作業するにあたっての、ビデオにまつわる面倒なところを脇のほうに追いやって、動画編集の敷居を、今後より大きく下げていくことになるだろう。
残念ながらLive Photosの動画部分はフルHDや4Kといったクオリティで記録されているわけではないが、今後のプロセッサの強化とストレージの拡大で、動画部分の解像度アップも実現すると考えられる。このあたりも可能性を感じさせてくれる存在であると言えよう。