もちろん、筆者も含めて、以前からケータイを使ってきた身からすれば、電話番号がないスマートフォンが果たして機能するのかどうか、非常に不安に感じることになるだろう。また、何かサービスを契約したり登録する際に電話番号が必要となることが多く、自宅にも電話がない場合、やはりケータイ番号を使うことになる。
IIJmioの場合、音声通話オプションをつけると月額1,600円。音声通話のために700円を毎月負担したいかどうかがポイント、ということになる。700円の価値については、2つ考えるべきことがある。
まず、IP電話やVoIPは、確実な音声通話サービスではない、という点だ。当たり前のことだが、安定した速度のデータ通信が利用できなければ、音声通話を円滑に利用することはできない。LTEの電波が弱く、Wi-Fiもない場所からは、音声通話を諦めた方が良いだろう。加えて、音声通話アプリからでは緊急通報などが行えないため、万が一の際にも困ることがある。
加えて、昨今、様々なサービスの「2段階認証」にSMSを利用するようになってきた。電話番号を入力して届くSMSのコードを入力し、本人確認の上でログインするという方式だ。その際には、SMSが届く電話番号がスマートフォンに備わっている必要がある。IIJmioには、データ通信にSMS用の電話番号をつけたオプションも用意してあり、2段階認証については、クリアできるようになっている。