なお、同ゲームのプレイヤーキャラクターである少女型アンドロイド「クエリちゃん(フルネームはクエリ・ラヴクラフト)」は、ポケット・クエリーズのイメージキャラクターで、デジタル・インタラクティブ・アイドルを職業とする17歳のAI搭載アンドロイド(開発はポケット・クエリーズという設定)だ。

「ZENRIN シティアセット」シリーズとタイアップしているので、同シリーズの公式サイトでもイメージキャラクターを務めている。画像22が公式サイトだが、この萌え少女は何者!? と思ったことだろう。ちなみに、バストアップの画像はこちら(画像36)。

さらに、Japanese Otaku Cityの中には彼女のモーション付きキャラクターデータと70種類のボイスが収録されており、Unityの「Fly Through」機能により、このクエリちゃんを操作して街中を飛行できるようになっている(Japanese Otaku Cityには、そのほかにUnityのこれまた別の機能である「NaveMesh」によるクルマとカメラの自動移動機能も搭載されている)。

画像36。クエリちゃん。ファミリーネームはおっかない邪神とは関係ない

というわけで、秋葉原やなんばなどを舞台にしたゲームを作れてしまうのがZENRIN シティアセットシリーズなのだが、気になるのは自分で(自社で)その3Dマップデータを用いて製作したゲームを無償公開・販売できるのかというところ。やはり作った以上は大勢の人に遊んでもらいたいことだろう。もちろんそれは可能なので安心しよう。

ただし条件があり、同シリーズを利用した作品であることがわかるように「クリエイティブ・コモンズ表示4.0国際ライセンス」に基づいた適切なクレジット表示を行う必要がある(同サイトの内容は英語となっている)。でもこれさえ守れば、秋葉原やなんば、天神、時計台付近を舞台としたレースゲームやアクション、RPGなどなども作れてしまうというわけだ。

とはいえ、第三者に販売・無償提供する場合はクレジットの問題だけでなく、表現も良識あるものにする必要がある。行きすぎた暴力や性表現などは不快に感じる人も多いので、そうした作品はモデルとなった都市のイメージを損なう可能性もあることから絶対にNG。良識のある使い方をしよう。

さらに、もっとほかの街を舞台にしたゲームを作ってみたいと思う人もいるに違いない。つまり、価格設定が気になるはず。実際、秋葉原も1パーセルでは完全再現できないので、もっと東京メトロ銀座線の末広町駅方面やJR総武・中央線の御茶ノ水駅に近い辺りまで入れたいところである。