Adobe製品連携でもっと活きる「Adobe Illustrator Line」

iOSアプリのラインナップを充実させているAdobeだが、「Adobe Illustrator Line」はデザイン向けに直線や曲線、パース描画に適したツールを搭載していることが特徴。他のペイントアプリでは描きにくい精密な描画が可能だ。

水平、垂直や平行線など、手書きでは難しい直線描画をサポートする定規ツール

二点透視のガイドが表示されるパースグリッド

動物、植物、家具、デバイスなどのテンプレートも

オブジェクトの上下揃え、間隔などのガイドも自動で表示

このアプリはユニークな方法でパームリジェクションの問題を解決している。Pencilを接続し、パームリジェクションをオンにすると、画面上に小さなボタンが表示される。片方の手でこのボタンに触れている間、もう片方の手で拡大・縮小やスクロールができるという仕組みだ。ボタンに触れなければ手のひらや指のタッチを気にせず描画ができる。

左端のボタンを押している間だけ、ピンチやフリックを使った画面操作が可能

ただし、画面下部に置かれたツールパレットはボタンを押していない時でもパームリジェクションの有効範囲に含まれていない。そのため、描画中に手のひらが触れてツールが切り替わったり、異なる色を選択してしまうケースがあるので注意したい。

また、Adobeのアプリ横断で使えるカラー管理アプリ『Adobe Color CC』でキャプチャしたパレットを共有することが可能だが、ライブなカラー選択機能や、カラーピッカーも欲しいところだ。

Adobe Illustrator Lineで描画

この他、「Procreate」「Adobe Photoshop Sketch」「INKredible」「ZoomNotes」といったアプリがPencilに対応している。