ハイクオリティなペイントアプリ「Autodesk SketchBook」

Paper以外にもペイント系アプリでPencilの接続に対応しているものをいくつか試してみた。まずは、高機能なツールやレイヤー機能を備えた「Autodesk SketchBook」だ。無料版は限定された機能しか利用できないが、ユーザー登録をすると一部の機能が解放され、レイヤーや描画ツールの透明度・ブラシの太さなどが利用できるようになる。

レイヤーには画像を読み込んで、描き込んだり下絵として使うことも可能

コーナーに操作コマンドを設定できるなど、タブレットに適した操作性が随所に

このアプリで描いた作品を投稿できるコミュニティも

ツールとしては非常に完成度が高く、プロユースのペイントツールとしても十分に活用できるアプリだ。ただし、Pencilで使うには課題もある。Paperと同様にPencilの背中側が消しゴムツールになるのだが、やはり時々誤認識されることがあり、消したつもりが描画されたり、その逆のケースが発生する。こちらも最初に画面にタッチした際の筆圧が問題になるようだ。

手のひらとペン先が「マルチタッチ」と認識され、描画や表示操作が行われる

また、マルチタッチが有効の状態では手のひらや指も検知され、意図しない描画や画面の移動や回転が発生する。かといって無効にすれば拡大・縮小や回転表示ができない状態になる。せっかくBluetooth接続型のスタイラスを使うのなら、この問題はキレイに解消してほしいところだ。

鉛筆やエアブラシツールの使い心地は非常に良いので、この部分が改善されたらより自然に使えるようになるだろう。

Autodesk SketchBookで描画