ただし、描画作業中に突然消しゴムツールになったり、背中側で触れたはずが描画ツールやボカシツールになったり、という現象に何度も見舞われた。いろいろ試してみたところ、タッチした際の筆圧が弱いとこのような誤検知が起きる頻度が高いようだ。テンポよく描き進めている途中で、これはUndoで戻せると分かっていても心臓に悪い。キャリブレーションの手間がかかっても構わないので、ここはぜひ精度を高めてほしい部分だ。

鉛筆ツールで描いていたのに突然……

また、ピンチイン/アウトで利用できる拡大表示エリアの移動や終了、ツールパレットの出し入れで誤タッチし、意図しない線が描画されてしまうことがある。アナログ風なインタフェースが持ち味とはいっても、このあたりはもう少し効率的になってくれても良さそうなところ。逆にカラーパレットにはアナログの利点である一覧性を取りこんで欲しい。

ピンチで部分的に拡大表示。慣れるまではコントロールが難しい

多少慣れが必要な面はあるものの、PaperとPencilを組み合わせることで他にないユニークな使い勝手が経験できる。Paperは無料で利用できるので、ぜひ試してみてほしい。

Paper by FiftyThreeで描画