ThinkPadと言えばカスタマイズ。X240も豊富な選択肢からコスト、パフォーマンスを選べる

CPUは、直販モデルに関してはCore i3/i5/i7とさまざまなモデルが選択できる。Uシリーズの低消費電力タイプのCore iプロセッサだ。最上位の構成では、X240が2.1GHz駆動のCore i7-4600U。2GHzを超える駆動周波数ともなると、デュアルコアモデルでも普段の作業に余裕が生まれる。なお、グラフィックス機能はCPUに統合された機能を用いる。これはX2x0シリーズ共通の仕様だ。

CPUは第4世代Core iプロセッサ。評価機には最上位構成のCore i7-4600Uが搭載されていた

GPUはCPUに統合されたIntel HD系グラフィックスを利用する。評価機はIntel HD Grahics 4400

メモリはUltrabookの例に漏れず容量が減った。直販モデルであれば2GBや4GB、8GBを選択できるが、従来のように16GBまで拡張することはできない。また、もうひとつ制限があり、下のCPU-Zの情報から分かる通り、動作はシングルチャネルとなる。ハードウェア保守マニュアルを見れば分かるが、ThinkPad X240は、SODIMMスロットを1本搭載しており、ここに通常のSODIMMを挿す設計になっているためだ。一応CRU(ユーザーによる取り替え可能部品)扱いなので、メモリの交換は可能だ。だから、当初2GBや4GBで購入したユーザーなら、後々になって必要になれば交換できる。

メモリはシングルチャネル動作のPC3L-12800。容量は2/4/8GBが選択できる

シングルチャネル動作でデメリットを受けるのは、メモリアクセスを頻繁に行うアプリケーションだろう。特に、ThinkPad X240はCPUの統合グラフィックス機能を利用しており、この部分の帯域の低下は、3Dグラフィックス性能の低下となって現れる。

このように、メモリに関しては、シングルチャネルというデメリットと、交換可能というメリットの双方がある。ここを踏まえた上で製品を選びたい。

ストレージは、9.5mm厚の2.5インチドライブが搭載可能である。カスタマイズでは、500GB/1TBのHDD、または128/256/512GBのSSDが選べるようだ。また、ストレージはCRU扱いなので、底面カバーを開ければ交換可能ではある。

従来のXシリーズのように、専用カバーを開ければすぐに交換できるというわけではないが、他のUltrabookにありがちなメイン基板への実装や、そもそもカバーを開けること自体が封印されている場合と比べれば、メンテナンス性が高いとして評価できる。

ストレージは各種容量のSSD/HDDが選択可能。SSDを搭載した評価機のストレージを見てみると、細かく細分されており、Cドライブとしては256GB中219.38GBが使用可能となっていた

ネットワーク機能は、有線LANと無線LAN双方を備える。有線LANが通常のコネクタで搭載されているため、変換アダプタを持ち運ぶ必要もない。一方無線LANは、カスタマイズモデルなら、インテルの7260を中心にIEEE802.11 ac/a/b/g/nの各タイプが必要に応じて選択できる。評価機に搭載されていたのはIntel Dual Band Wireless-AC 7260。2x2対応のIEEE802.11acが利用でき、最大で867Mbpsでの通信が可能であるとともに、Bluetooth 4.0機能も備えている。