入力インタフェースもじっくりとチェック
キーボードは、T440世代から採用されている6列キーボード。薄型化を追求したデザインで、キーの間隔はこのサイズにしては広めであり、キーストロークもやや浅めではあるが、この薄さにしてはしっかりとした打ち心地であり、ThinkPadらしさを感じる。
ただ、最上段のキーは、ファンクションキーとハードウェア制御キーをFnキーロックで切り替え、ロックできるタイプとなっている。このタイプもそうだが、レノボはファンクションキーに対して、X1 CarbonのAdaptiveキーボードなどさまざまな方法を試している。果敢にチャレンジする姿勢は良いが、その一方でファンクションキーの使用頻度が多い場合、チャレンジが"改良"につながっているとは感じられない。
トラックポイントキャップはロープロファイル仕様のもので、通常ハイトのキャップは使用できない。また、左右クリックおよび中央ボタンはタッチパッドに統合され、5ボタンクリックパッドとなった。使用感はHelix時と大差ないが、従来の独立タイプのパッドを使っていたユーザーは、慣れが必要になるだろう。
5ボタンクリックパッドには、左右クリックを示す赤いライン、中央ボタンの出っ張りといった目安が設けられている。できれば黒に統一したかっただろう開発陣からすると妥協点なのかもしれない。筆者は、普段は従来デザインのThinkPadを使っており、たまにこの5ボタンクリックパッドをレビューで触れるという立場なので、5ボタンクリックパッドに慣れるには至っていない。
インターフェースは、右側面にヘッドホン/マイクコンボジャック、USB 3.0、SIMスロット(国内モデルではダミー)、SDカードスロット、LAN(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応)、左側面にDCジャック、D-Sub15ピン、USB 3.0、DisplayPort。USB端子がX230の3ポートから2ポートに減り、ExpressCardスロットも無くなり、この点でちょっとUltrabook仕様なのかなと感じる。とはいえ、有線LANを通常コネクタ(RJ-45)で搭載しているのは、薄さ重視のUltrabookには無いメリットだ
左側面には、後部側から順にDCジャック、排気口、D-Sub15ピン、USB 3.0、DisplayPortが並ぶ。その上はおそらくスマートカードリーダー |
右側面には、後部側から順にLAN、SDカードスロット(下)とSIMカードスロット(国内版では使用不可)、USB 3.0、ヘッドホン/マイク共用コネクタが並ぶ。斜めにカットされているのが後部側というのがちょっとユニークなデザイン |
そして底面にはドックとの接続用コネクタがある。新しいThinkPadシリーズ用に専用設計されたコネクタで、このコネクタに対応するドックは「40A00065JP」「40A10065JP」「40A20090JP」「40A20135JP」。
ベーシック、プロ、ウルトラと、必要なポート数や出力端子の種類などで自由に組み合わせることができる。クラシックThinkPadの魅力と言えば、デスク上でドック、ワンボタンで取り外してモバイルという使い方ができるところ。このほか「USB 3.0 ドック」も利用可能だ。
ACアダプタは45Wタイプが同梱されていた。太さは伝統的な65Wタイプと同じだが、長さが抑えられ、多少コンパクトに感じる。スリムタイプの65Wアダプターも利用可能だが、出力的には45Wで十分となると、あえて選ぶ必要はなさそうだ。
バッテリーは、ちょっとユニークだ。構成にもよるが、交換不可な内蔵3セルバッテリーが搭載でき、その上でリアには交換式可能なバッテリーが搭載できる。リアバッテリーは、フラットになる24Whの3セルバッテリーか、少し厚みが増すがさらに容量の大きい6セルバッテリーというように選択肢を設けている点もおもしろい。
6セルバッテリーにも48Whの角型セルと72Whの丸型セルがある。また、内蔵3セルバッテリー搭載モデルに限れば、リア側のバッテリーのホットスワップ(フロント側バッテリー駆動中に、リア側バッテリーを交換できる)に対応する。