Basemark CL v1.1(グラフ94~98)

Rightware
http://www.rightware.com/benchmarking-software/basemark-cl/

テスト方法はこちらを参照されたい。さて結果であるが、まずグラフ94がOverallである。テスト項目によってスコアに差があるが、基本的にGCNアーキテクチャが有利であり、最高速はR9 290Xで、これにR9 295X2が追従するような形だ。Dual GPUをフルに生かしてくれるようなベンチではないので(逆に個別のGPUごとにテストが可能)、これはリーズナブルな結果である。

グラフ95がまずPhysical Simulatio系列4種類。全般的にこれはR9シリーズが有利で、これにHD 7990が追従するような形。ただWave SimulationなどはGeForce系列も同程度の性能となっている。

Image Manuplation(グラフ96)ではどのテストでも明確にR9シリーズが有利。特にImage Color CorrectionではGeForce系と比較して結果が二桁違うという有様である。もっともこのあたりは、どこまでこれが一般的と言い切れるのかはやや疑念が残るところではある。

Video Manipulation(グラフ97)でも傾向は似ているが、性能差がもっとずっと縮まっているのは、扱うべきデータ量が多くなって、データ転送がボトルネックになりつつあるのかもしれない。そうしたケースではGeForce系の方がやや効率が良い、という可能性はある。

最後はFractal Test(グラフ98)で、マンデンブロだとGeForceとRadeonが同等なのに、ジュリア図形だとRadeon系列が圧倒的に高速、というのはアルゴリズムとの相性の問題であろうか? これが高いからすぐさまどうこうという話ではないが、それぞれのアーキテクチャの得手不得手を示す一つのポイントと言えよう。