孫氏はデジタルデバイドの件も含め、米国ユーザーの3分の2は有線ブロードバンド事業者の選択肢が2つ以下しか与えられておらず、高い料金を支払わされていると主張する。現在、まだ主に料金や速度面で携帯電話による無線ブロードバンドは有線サービスに太刀打ちできる状況ではないが、今後もし改善が進んで「Alternative (代理)」となる水準にまで近付けば、無線だけでなく有線ブロードバンドの世界にも真の競争を持ち込むことが可能だと主張する。
同氏はソフトバンクの2.5GHz帯でAXGP (TDD-LTE)によるブロードバンド接続が最大200Mbpsであることを示し、こうしたことが可能であると述べた。過去、さまざまな産業トレンドの中で世界の覇者が入れ替わってきたが、21世紀のモバイルブロードバンドの時代において、引き続き米国が世界の覇者でいられるのか? 自分を受け入れてくれた米国ならそれは可能だという言葉で講演を締めた。
なお、このプレゼンテーションの動画がソフトバンクのサイトで公開されているほか、講演に使用したスライド資料、トランスクリプト、日本語がそれぞれ用意されている。興味ある方は参照してみてほしい。