iPad Air:より軽く、薄く、速くなった64ビットタブレット

今回の目玉となるのはiPadシリーズのアップデートだろう。9.7インチでRetinaディスプレイを搭載していたiPadは、iPad Airとして刷新された。

第5世代iPadとして登場した「iPad Air」

デザインはiPad miniのような湾曲した縁と磨きの入ったエッジが特徴で、縁が狭くなったことから既存のiPadよりも一回り小さくなった。またこれまで9.4mmだった厚さは、7.5mmと20%薄型化した。ボディカラーは、前面白・背面シルバーと、前面黒・背面スペースグレーの2色展開だ。

iPadを利用する際に気になっていたのがその重さだ。1.4ポンド(約634g)を超えるタブレットを片手で持つ場合、長時間出なくても手が疲れてくることがあった。iPad Airはその重さを1ポンド、469gにまで軽量化し、4割も軽くなり、持ち運びや使用する際の負担が軽減された。

iPad Airの重量は約1ポンド(469g)

iPad Airでは、薄型化・軽量化にもかかわらず、内部の性能は大幅に向上している。

iPhone 5sで搭載された64ビットプロセッサのA7チップを採用し、第4世代iPadから処理性能・グラフィックス性能ともに2倍となった。いずれも、初代iPadと比較して、それぞれ8倍、72倍に向上している。またWi-FiもMIMOに対応し、これまでの2倍のスピードとなる最大300Mbpsをサポートした他、LTEも新しいiPhoneと同様、カバーエリアを拡げている。

こうした性能向上と薄型化にも関わらず、これまで同様の10時間のバッテリーライフを実現している点は、数字こそ変わらないがむしろ機能向上といっても良いだろう。価格は据え置きで、16GB Wi-Fiモデルで51800円から。32GB、64GB、128GBのモデルが用意されており、容量が上がるごとに1万円ずつ高くなる。セルラーモデルはソフトバンク・KDDIを通じた販売となる。

発売は11月1日。今回は初期の発売国に中国が追加されている

発売は11月1日だが、今回は初期の発売国に中国が追加されていることをプレゼンテーションの中で指摘していた。また、第4世代iPadはラインアップから落とされたが、A5チップを搭載するiPad 2は、16GB Wi-Fiモデル39800円、16GB セルラーモデル 53800円の2モデルが引き続き販売される。