ハイエンドMacの刷新:MacBook Pro Retinaディスプレイモデル、Mac Pro
続いて壇上に上がったのは、フィル・シラー氏。同氏が発表したのは、ハイエンドノートブック型MacのMacBook Pro Retinaディスプレイモデルの刷新だった。MacBook Pro Retinaディスプレイモデルには13インチと15インチの2モデルがあり、光学式ドライブとハードディスクドライブを廃した薄型のデザインと、高解像度のディスプレイが特徴だ。
13インチモデルにはMacBook Airと同じ省電力製に優れたIntel Haswellプロセッサを搭載とIntel Irisグラフィックスを搭載し、グラフィックス性能90%向上と、9時間のバッテリ持続時間を確保した。同じ13インチのMacBook Airが12時間のバッテリ持続時間であり、携帯性とバッテリー性能ではMacBook Air、高精細なディスプレイならMacBook Proという選択になる。
また15インチモデルにはクアッドコアのIntel Crystalwellプロセッサを搭載しパフォーマンスの向上を図っている。また、内蔵グラフィックスにIntel Iris Pro、加えて外部グラフィックス搭載モデルにはNvidia GeForce GT 750Mを採用した。
同モデルともにPCIeフラッシュメモリや802.11ac対応のWi-Fi、Thunderbolt 2によるパフォーマンス向上も施されている。米国での価格は、13インチモデルが100ドル、15インチモデルが200ドルそれぞれ値下げとなった。日本円での価格は、13インチモデルで13万4,800円から、15インチモデルで20万4,800円からだ。発売は米国時間で10月22日から。
また、WWDC2013で発表されていたハイエンドデスクトップのMac Proも12月から発売されることが伝えられた。Intel Xeon E5プロセッサは、4・6・8・12コアから選択可能で、最大60GB/sのバンド幅を持つ1866MHz DDR3 ECCメモリ、2つのAMD FireProグラフィックスの搭載など、プロ向けのデスクトップマシンを、コンパクトで省電力、そしてMac mini並の非常に静かなマシンとして再デザインした。
プロのユーザーとして、映画「インディペンデンス・ディ」などの監督Dean Devlin氏、スポーツ・イラストレイテッドやナショナル・ジオグラフィックなどで活躍する写真家Lucas Gilman氏、そしてLady GagaやMadonnaなどを手がける音楽プロデューサーStuart Prince氏の3人のコメントが発表されている。特に映像分野で、4K編集の快適な進行への期待が持たれている他、グラフィックスなど他の分野での事例も出てくるだろう。