最大の変更点ともいえるのがスタートボタンの復活だ。といっても従来のWindowsのスタートボタンとは異なり、Windows 8.1のスタートボタンはデスクトップとスタート画面の切り替えに使用する。なぜスタートメニューではないのかという点について藤本氏は、「スタートメニューを使うのは主にWindowsビギナー。慣れてくると自分がよく使う機能がわかってくるので、タスクバーを使うようになる。Windows 8.1ではその"よく使う機能"をスタート画面に置いて使ってほしい」と説明した。
もっとも、スタート画面とデスクトップの切り替えについては、これまで以上に細かなカスタマイズが行える。たとえば、デスクトップとスタート画面を切り替える際に、スタート画面ではなくアプリビューを表示することが可能になった他、起動時にスタート画面ではなく、デスクトップを表示することもできるようになった。デスクトップをメインに使っている人にとっては嬉しい変更点といえるだろう。
今回の変更点を見る限り、Windows 8.1はかなりPCユーザーに配慮したバージョンアップといえそうだが、ユーザーとしては「それならWindows 7を使えばいいのでは」とも思ってしまう。藤本氏はこの点にも言及し、「仮にそうであっても、Windows 8.1はセキュリティ面やパフォーマンスでWindows 7よりも向上している」とWindows 8.1のメリットを強調した。