日本マイクロソフトは11日、「Windows 8.1」の製品事前説明会を開催し、新機能を発表した。バージョンアップで何が変わるのか、どう使い勝手が改善されたのかを紹介していこう。

発表会に登壇した日本マイクロソフト業務執行役員Windows本部本部長・藤本恭史氏はまず、リリースから11カ月経過した現時点におけるWindows 8の実績、及びWindowsが目指すビジョンについて説明した。

業務執行役員Windows本部本部長・藤本恭史氏

藤本氏によれば、「IT機器は今後、明らかにモバイル化が進んでいく。手に持って歩けるIT機器が求められている」といい「ウルトラブックなどが出てきたように、ノートPCやデスクトップもどんどんモバイル化されている」のだという。

モバイル化のニーズが高まってきている

そうした流れに対応して登場したのが「Windows 8」だった。開発の背景となったのは、「従来のPCやタブレットの定義自体を変えていかないといけないのではないか」という考えだ。それまでのWindowsとはまったく異なる「Modern UI」や、アプリやストアの実装、開発プラットフォームの提供、タッチ操作への対応など、大幅なインターフェースの変更には、モバイル化への対応という狙いがあった。

一方でWindows 8はデスクトップ画面を持ち、マウス操作など従来通りのインプットメソッドにも対応している。長年、PCで培われてきた基盤を維持しつつ、モバイル化・スマートデバイス化という新しいニーズにも応えていくことが、Windows 8のビジョンなのだ。

リリースから11カ月経ち、Windows 8は全世界で1億以上のライセンスを販売したという。iOSやAndroidに比べて後発となるアプリに関しても、2億5千万以上のダウンロードを記録しており、こうした実績に藤本氏は胸を張る。

11カ月間のユーザーの利用データが蓄積され、そこから得られたフィードバックを反映させたのが、今回バージョンアップした「Windows 8.1」となる。

「Windows 8.1」は10月18日より提供が開始され、Windows 8ユーザーには無償で提供される。ダウンロードは10月17日20時よりストア経由でアップグレードが可能。パッケージ版は「Windows 8.1通常版」が13,800円となり、「Windows 8.1Pro通常版」が25,800円。また、「Windows 8.1」から「Windows 8.1Pro」にアップグレードできる「Windows 8.1Pro Pack」は12,800円での提供となる。