さらに、イー・アクセスを買収したことで、FDD LTEサービスで使われている1.7GHz帯を獲得。iPhone 5は同帯域をサポートしており、さらにエリアを拡大できる。ソフトバンク自体はすでに9,000カ所以上の基地局を設置しているが、これを3月までに2万局に拡大。イー・アクセスの1万局を加え、3万局でSoftBank 4G LTEサービスを提供。「世界でもトップレベルのサービスエリア展開ができる」と自信を見せる。
もう1つのSoftBank 4Gは、Wireless City PlanningのAXGPを使ったサービスだ。AXGPは中国を中心としたTD-LTE互換で、マイクロセル化によって大量の基地局を設置し、より多くのユーザーを収容し、高速な通信が可能。こちらは「都心を中心に展開していく」(同)方針で、最高で下り110Mbpsの高速通信を実現できる。
iPhone 5が使う「SoftBank 4G LTE」(FDD LTE)に対して、今回ソフトバンクが発表したスマートフォンは、すべてこの「SoftBank 4G」(TD-LTE)をサポート。消費電力とバッテリ駆動時間のバランスから下り最大76Mbpsに抑えられているものの、スマートフォンとしては国内で最高速のネットワークを目指す。