I-TLB(グラフ36~59)

TLB周りはどうか? ということで、まずはI-TLBの結果をグラフ36~59に示す。やたら数が多いがこれは、

  • Near Jump/Far Jump
  • 16/32/64/128 Entries
  • Forward/Backward/Random

ということで合計24パターンになってしまったからだ。で、24パターンも費やしておいてこう言うのも何だが、「殆ど変わらない」というのが結論になる。

もう少し正確に言えば、Core i7-3770Kは若干悪化している。Sandy Bridge系2製品はSegment Countが4まで2cycle(16/32/64 Entries)/4cycle(128 Entries)を維持し、これを超えるとL2 TLBに切り替わる様だが、Core i7-3770KはSegment Countが3までになっており、4以降はL2 TLBにアクセスを始めているようだ。また、L2 TLBでのLatencyもほんの僅かではあるが増えているようで、全体的に若干悪化しているのは事実だ。ただ、これが性能に重大な影響を与えるほど大きいか? といわれるとそれほどでも無い程度と判断できる。