最優秀技術賞(Best Technical Award)「Assassin's Creed 2」~暗殺者はイタリアへ
「アサシンクリード」は日本でも人気を博したスニーキング・アクションゲームで、その続編「2」は12月に発売になったばかり。この「2」の予告編ムービーが、今回のSIGGRAPH ASIAにおいて最優秀技術賞を受賞した。
15世紀、ルネッサンス時代。主人公エツィオは貴族の出であったが権力争いの末の策略にはまり全てを失ってしまう。復讐を誓ったエツィオは謎のアサシン教団に加わり、権力の亡者達を屠ることに身を捧げる運命を選ぶ。ゲームの舞台は15世紀だが、実は前作同様に遺伝子記憶をテーマにしたSF的な物語になっているところも魅力。
ETで公開された映像では、収穫祭で賑わう街の喧騒に乗じて権力者を殺めていくアサシンの姿がスタイリッシュに描かれていた。
映像は、主人公の出で立ち、背景、群集、敵キャラクタなどは全てゲームの雰囲気をリアル方向に拡張したイメージで描かれており、ゲームの1シーンなのか……と思ってしまいそうなほどイメージの統一感がとれている。もちろん、映像のクオリティはこの出品作の方が圧倒的に上。デフォーカスされた部分のボケの出方などは実際のカメラで撮影されたかのようにリアル。シーンの空気感、肌や衣服の質感などのシェーディングのテクニックにおいても最高レベルの仕上がりで、さすがは最優秀技術賞受賞作といったところ。
制作はゲーム開発元のUBISOFTではなく、意外にもハンガリーのCGプロダクションDigic Pictures社が担当。Digic Picturesは映画「ターミネーター3」のCG特殊効果を担当した実績もあり、技術力はお墨付き。
映像の全編はこちらで視聴が可能。またゲームについての情報はこちらを参照して欲しい。