二日目、早起きした我々一行は朝食もそこそこに羅臼へ向かって走り出した。羅臼にはおいしい海の幸がたくさん私たちを待っているからだ。特に食べたいのがイクラ。たっぷりと盛られたイクラにかぶりつくのが夢なのだ。ウトロから羅臼までは知床峠を越える知床横断道路(国道334号)をひた走るだけ。羅臼町に到着後、真っ先に向かったのが「杉本商店」。この店で「イクラより先におすすめしたいものがあるんです」と陽子さんが紹介してくれたのが知床ホッケ。
杉本商店はこの腹の部分が赤い羅臼産のホッケを扱う有名なお店。肉厚で脂ののったホッケの開きが780円で売られていた。この開きは丁寧に塩をふって一夜干ししたもので、羅臼の寒風にさらすことでホッケの旨味が増しているのだそうだ。そしてお待ちかねイクラの正油漬。もちろん地元羅臼産の鮭から採れたものだ。味見してみるとまず鮮度の違いに驚く。口の中でプチッとはじける食感がたまらない。そしてそのあとじわっと広がるイクラの旨味。いやあ、羅臼に来て良かった。……次は、寿司屋で鮭児を食す!