MainConcept Reference+H.264/AVC 1.6.1

MainConcept AG
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このD-Steppingによる性能向上は、H.264/AVCの場合にも効果的であった。グラ36を見ると、特にH.264 HTV 1080iのケースではD-Steppingの920がC-Steppingの940を上回るスコアを出すという、ちょっと面白い事になっているほどだ。これはTMPGEnc4 XPの場合にも当てはまるが、一般にエンコードの場合は演算対象となるフレームをMemoryから読み込み(当然これはフレーム単位なのでSequential Accessとなり、しかもCacheに蓄えられる)、その後にエンコードを行い(これはCacheをRandom Accessしながらとなる)、最後にエンコード結果をMemoryに書き戻す(これはCacheのWritebacという形になる)形になるから、Memoryへの負荷は高いが、キャッシュ容量が十分あればアクセスそのものは単純である。こうしたケースでは、やはりSequential Access時のLatencyを若干下げたD-Steppingが有利ということになるだろう。