迷惑メールを振り分ける

受信したメールで、下手をすると一番多いのが迷惑メールかもしれません。Opera Mailには迷惑メールを振り分ける機能が搭載されていますので、これを使って余計なメールを素早く処分することができます。

デフォルトでは、まだ迷惑メールを自動判別しないで受信しています。まずは、件名やメールアドレスでメールを並べ替えて、迷惑メールをまとめて選択します(図34)。そして[迷惑メール]ボタンをクリックすると、件名の前にドクロのアイコンが追加され、迷惑メールとしてマークされます。それと同時に[迷惑メール]ビューにも追加されます。

図34 メール一覧のカラムの[件名]や[送信者]をクリックして並べ替え、まとめて選択してから[迷惑メール]ボタンをクリックして指定すると早いでしょう

これらは学習され、次回受信時からは学習結果を基に自動的に迷惑メールがマークされます。ただ、最初のうちは誤判断も少なからずあります。しばらくは[迷惑メール]ビューを確認して、必要なメールを見つけたら[迷惑メール指定を解除]ボタンをクリックしましょう(図35)。続けていくうちに精度が上がり、ほぼ正確に振り分けられるようになります。

図35 誤って迷惑メールに振り分けられたメールは、[迷惑メール指定を解除]ボタンをクリックすれば解除され、[迷惑メール]ビューから消えます

なお、しばらくしても迷惑メールの精度が上がらないと思ったら、[メール]パネルの[迷惑メール]を右クリック→[プロパティ]を開き、「スパムフィルタ」を[強]に変更します(図36)。この場合、必要なメールが迷惑メールに振り分けられる可能性も高くなるので注意してください。

図36 「メッセージフィルタ」ダイアログの[迷惑メール]を選択すると、スパムフィルタの強度のほか、自分でルールを追加して[迷惑メール]ビューに振り分けることもできます

[迷惑メール]ビューにたまった迷惑メールは、ビューを開いて1つずつ削除していくことも可能ですが、全部まとめて削除する方法もあります。[メール]パネルで適当なビューを右クリック→[迷惑メールをごみ箱に移動]を選択すれば、すべてごみ箱に移動できます(図37)。ごみ箱を空にするには、[メール]パネルで適当なビューを右クリック→[ごみ箱を空にする]を選択すればOKです。このとき、[ごみ箱]ビューを開いていると処理が遅いので、他のビューを開いた状態で実行した方が良いでしょう。

図37 迷惑メールをまとめてごみ箱へ移動するには、適当なビューを右クリック→[迷惑メールをごみ箱に移動]を選択します

なお、間違えて[ごみ箱]ビューに捨ててしまったメールは、[ごみ箱]ビューでメールを選択して右クリック→[復元]を選択すればOKです(図38)。

図38 メールを右クリック→[復元]を選択するか、捨てた直後なら[Ctrl]+[Z]キーでも元に戻せます

最後に、[未読]ビューで迷惑メールを表示しないようにしておけば、無駄な時間を費やさなくてもすむようになります。迷惑メールフィルタの精度が上がってきたら、[表示]ボタンで設定を変更してしまいましょう(図39)。

図39 [未読]ビューを開き、[表示]ボタン→[表示]→[迷惑メールを表示]を選択してチェックを外せば、目障りなドクロマークのメールを見なくてすむようになります