エフセキュア インターネットセキュリティ2009の設定例

エフセキュア インターネットセキュリティ2009では、インストール時にほぼ完璧に近い状態で、セキュリティ対策の設定が行われる。あえてユーザーが設定し直さなければならないことは、そんなに多くはない(逆ないい方をすれば、インストールするだけで十分な安全が確保されるということである)。ここでは、そんな状況でも設定をすることがある項目のいくつかを紹介しよう。まずは、スケジュールスキャンである。

スケジュールスキャンは、定期的にPCのウイルスチェックを行うものである。リアルタイムにスキャンを行っていても、ウイルスはどのような経路で感染するかわからない。できれば定期的に行うことが望ましい。[ウィルスとスパイウェア防御]タブ(図32)から、[スケジュールスキャン]を選択する。スケジュールスキャンは、あらかじめ決められた日時などで、ウイルススキャンを行う設定である。エフセキュア インターネットセキュリティ2009では、日、週、月などの単位で行うことができる。ここでは、毎週月曜日に行う設定をしてみた(図38)。

図38 スケジュールスキャンの設定

[開始時刻]の設定であるが、2通りから選べる。開始時刻を設定する方法と、指定アイドル時間が経過した場合の2つである。指定時間をで設定した場合は、その時刻になると有無をいわさずウイルススキャンが実行される。これも、確実な方法であるが、たまたまそのときに外せない操作をしてると、ややわずらわしい。そこで、[指定アイドル時間が経過した場合]の設定である。アイドル時間とは、PCが操作をされていない時間となる。そのようなタイミングを見計らって、ウイルススキャンを行うのである。提示にウイルススキャンを行うよりも、負担が少ないだろう。

次は、スパムメール対策である。エフセキュア インターネットセキュリティ2009では、高度なフィルタリング機能により、スパムメールをブロックできる。しかし、スパムメールのブロックでは、特定の内容が含まれていると、本来は受け取る必要のあるメールもスパムメールと判定されてしまうことがある。そこで、使いたいのが、ホワイトリストとブラックリストである。ホワイトリストでは、指定されたアドレスのメールはすべて信頼できるものとしてブロックされない。逆にブラックリストは、すべてブロックされるというものである。エフセキュア インターネットセキュリティ2009では、その設定を[スパム制御]タブの[許可された送信者]と[拒否された送信者]で行うことができる(図39)。

図39 許可された送信者

ここで、特定の送信者のメールはブロックしないようにするには、[追加]ボタンをクリックする。ここで、許可したいメールアドレスを設定する(図40)。

図40 送信者/ドメインの追加

ここでは、特定のメールアドレスを指定したが、「*@sample.ne.jp」のようにワイルドカードを使い、ドメイン単位で指定をすることもできる。[OK]をクリックすると、図41のように、許可された送信者として追加される。

図41 許可された送信者に追加される