エクスターナルインストール
Ver.2の新機能であるエクスターナルインストールは、USBメモリへHDD同様にインストールを行うものだ。実行にあたり、いくつか注意点もあるので確認されたい。
- Vista、XPが正しく起動している状態でのみインストール可能
- 現在インストールされている同じバージョンやエディション以外では、起動できないことがある(たとえば、Vistaがインストールされている環境で、XPのエクスターナルインストールはできない)
- リカバリCDなどには対応していない
- Windows 2000には未対応
- ライセンスは、インストールするOSの使用許諾に従うこと
ここでは、エクスターナルインストールの概略を解説する。図13のArkランチャーから[エクスターナルインストール]を選択する。同時に、インストールCDを用意し、そのディスクを指定する。ここでは、Winodws XP上でXPをUSBメモリへインストールする(図35)。
エクスターナルインストールでは、稼動中のVistaやXP上で、インストールディスクからUSBメモリに必要なファイルをコピーしていく(図36)。
この作業はそれなりに時間がかかる。コピーが完了したら、システムドライブからのコピー同様に、再起動後「Press any key to boot USB-MEM...」が表示された時点で、ESCキー以外を押す。この後、残りのインストール作業が行われる。インストールが完了した状態が、図37である。
まさにクリーンインストールした状態であるので、必要なアプリケーションなどを別途インストールする必要がある。これで完了である。OSを直接インストールするので、当然時間はかかるが工程自体はいたってシンプルなものだ。
冒頭でも述べたように、OSの使い分けや緊急時のレスキューなど普及するUSBメモリを使って様々な活用ができるソフトである。コンピューターはソフトウェアをどう使うかでその性能をどれくらい引き出せるかが決まってくる。ビジネスや趣味を問わず、PCライフを充実させる独自の活用法を「BOOT 革命/USB Memory Ver.2」を利用して探し出すのも面白いものではないだろうか?