BOOT 革命/USB Memory Ver.2の利用

BOOT 革命/USB Memoryの利用については2つの方法がある。1つの方法はエクスターナルインストールである。これは、今バージョンで新たに搭載された機能でUSBメモリに、新しく環境を構築する際にWindows VistaやXPを直接インストールする方法である。当然だが、エクスターナルインストールには、インストールするOSのインストールCDやDVDが必要となる。心機一転、まっさらな状態のOSをUSBメモリをインストールするにはこの方法が便利なインストールだ。

現在使っている環境をUSBメモリにインストールするには「システムドライブからのコピー」を行う方法を用いる。これは現在使用中のWindowsの環境をUSBメモリにコピーするという方法である。しかし、HDDには大量のファイルが存在しており、大容量化したUSBメモリといえども、すべてを収め切ることができない。

そこでBOOT 革命/USB Memoryでは、必要なファイルだけをUSBメモリにコピーするのである。容量によっては、アプリケーションなどをコピーすることが可能になる。この際には、比較的簡単にコピーを行う「ファイルリストを使用する」方法がある。必要なファイルを選択することで、コピーを行うことができる(上級者向けには、ファイルリストを使用しない方法もある)。

エクスターナルインストールとシステムドライブからのコピーを比較すると、必要となるファイルをすべてインストールするために、USBメモリの容量に違いがある(単純に、HDDにインストールする際に必要となる同じ空き容量が必要となる)。その比較が、表1である。

表1 OSとインストール方法の違いによるUSBメモリの必要となる容量

システムドライブからのコピー エクスターナルインストール
Windows Vista 4GB 16GB
Windows XP 2GB 4GB

BOOT 革命/USB Memoryのインストール

まずは、インストールを行う。製品CDを光学ドライブに挿入すると統合インストーラが起動する(図3)。BOOT 革命/USB Memoryは、使用中のOSを自動的に判別して、Vista、もしくはXP/2000用の専用インストーラを起動する。

図3 統合インストーラの起動

ここで、[インストール]起動を選択する。Vistaでは、[ユーザーアカウント制御]のダイアログが表示されるが、[許可]を選択しよう。図4のように、BOOT革命/USB Memoryセットアップウィザードが起動する。

図4 BOOT 革命/USB Memoryセットアップウィザードの起動

[次へ]をクリックする。図5のように[使用許諾契約書]が表示される。適切に対応をする。

図5 使用許諾契約書

[次へ]をクリックする。図6のようにユーザー情報の入力となる。パッケージに記載されているシリアル番号が必要となる。正しく入力する。

図6 ユーザー情報

[次へ]をクリックすると、インストールするフォルダの選択となる(図7)。基本的にはデフォルトで問題ない。[ディスク領域]をクリックすると、使用中のディスクの使用状態などが表示される。

図7 インストールフォルダの選択

[次へ]をクリックすると、[インストールの確認]が表示される(図8)。

図8 インストールの確認

[次へ]をクリックする。するとインストール作業が開始される(図9)。

図9 インストール中

インストールは、短時間で終了する。完了すると図10のように、インストールが完了したことが示される。

図10 インストールの完了

[閉じる]をクリックする。すると、BOOT 革命/USB Memoryを有効にするには、OSの再起動が促される(図11)。

図11 再起動を促される

ここでは、[はい]をクリックして再起動しよう。その前に、光学ドライブから製品CDを取り出しておく。以上で、インストールは完了である。再起動すると、デスクトップにArkランチャーへのショートカット(図12)が作成され、同時にArkランチャーが起動する(図13)。

図12 デスクトップに作成されたArkランチャーのアイコン

図13 起動したArkランチャー