「NATURAL」で充分なほど鮮やか
カラーモードである「仕上がり」は、「VIVID」、「NATURAL」、「FLAT」、「PORTRAIT」、「モノトーン」の5種類が用意されている。E-30で驚いたのは、ものすごく色のりが良いこと。コントラストが高めで、青みが強い。「NATURAL」でも充分鮮やかな印象を受けた。しかし、嫌な浮きなどせず濃い色で絵を作っている。華やかな色作りなのに、色に深みがあるので嫌みがないのだ。青空などはPLフィルターを使ったような印象になる。色が濃いので「FLAT」で撮影してみていたのだが、「FLAT」でも色が濃い。ただ見た目以上に色を乗せてくるのは、きれいな印象を与えるので最近のデジタルカメラの傾向なのだが、ちょっとやりすぎの感も否めない。落ち着いた絵作りが好みの人は微調整をしたり、RAWで撮影して家で調整をしたほうがいいだろう。人物撮影なら、専用の「PORTRAIT」を選択するのがベストだろう。コントラストの強さが抑えられ明るく表現されるようだ。
階調は、白飛びや黒つぶれを抑える「オート」、ハイキー表現やローキー表現になる「ハイキー」と「ローキー」、通常撮影の「標準」が用意されている。これらの機能は、説明書でも通常撮影では「標準」が推奨されていたように、撮影意図がある場合のみ設定した方がよさそうだ。
仕上がり設定のモードを変えて撮影した。中央が「VIVID」、右が「NATURAL」。[14-54mm F2.8-3.5 II / L+F(JPEG) / 26mm(52mm相当) / マニュアル(F16、1/40秒) / ISO 200 / WB:オート] |
コントラストやシャープネス、彩度も細かく設定できる。人物写真はRAWデータから仕上がり設定を変更して出力したもの。中央が「VIVID」、右が「NATURAL」。[14-54mm F2.8-3.5 II / RAW / 54mm(108mm相当) / 絞り優先AE(F3.5、1/125秒) / ISO 200 / WB:オート] |