"最も女性的"なハダンゲルフィヨルド
4大フィヨルドの1つ、ハダンゲルフィヨルドは、全長179kmで、ノルウェーではソグネフィヨルドの次に長い。初夏になると山の斜面の果樹園の花が咲き、4大フィヨルドの中で「最も女性的」ともいわれている。
先ほども述べたが、ここのフィヨルドは夏の果樹の花が咲き乱れる風景が有名だ。だが、取材時は4月下旬。花が咲くのは5月頃かららしく、残念ながら実どころか花ひとつ咲いていなかった。たしかに他のフィヨルドのように山肌が岩がむき出し、という荒々しい感じはせず、山が木に覆われているのがわかる。だが、ガイドブックに載っているような色鮮やかなハダンゲルフィヨルドはない。仕方なく、この木々が色づいたらさぞかし……と想像を膨らませた。
実際立ったら怖い!? リーセフィヨルド
今回の訪問時には行くことができなかったが、4大フィヨルドの1つ、リーセフィヨルドもまた特徴的だ。何といってもフィヨルドからそそり立つ巨大な岩壁。刃物で切り取られたように垂直な岩壁はプレーケストーレン(Preikestolen)と言い、リーセフィヨルドの象徴だ。ちなみに意味は「教会の説教壇」というらしい。プレーケストーレンへたどり着くには徒歩しかなく、バスで登山道まで行き、その後所要2時間くらいをかけ歩くことになるのだそうだ。だが、この絶壁断崖から見下ろす景色の素晴らしさは、高所恐怖症でなければ、存分に楽しめることだろう。ただしシーズンは夏(5月~9月)。