さて、夢の島マリーナを見下ろす丘の上、巨大なガラス張りのドームが3重に連なる温室が見えてきた。次なる目的地、「夢の島熱帯植物館」だ。12時25分、全員元気に入口に到着。玉木恭介館長の出迎えを受ける。ここに限らず、行く先々でその施設の方に迎えられ、歓迎してもらえるのがうれしい。個人で歩き回っては、こうはいかない。これもガイドツアーならではのポイントだ。
昼食後は館内のガイドツアー。ボランティアの皆さんが1時間ほどで館内を案内して、見どころを解説してくれる。参加者は数人ずつのグループに分かれてガイドツアーに参加。巨大なドームの中に入ると、ムッとするほど暑く、湿度も高い。見渡す限りの熱帯雨林。まるでジャングルに迷い込んだようで、思わず参加者からも歓声が上がる。
この大温室は、先ほど通ってきた新江東清掃工場のゴミ焼却熱を利用して暖房し、熱帯雨林の環境を再現している。オープンしてすでに20年、ヤシの木などはドームの高い天井を突き抜けんばかりに大きく成長している。ガイドさんの軽妙な解説に引き込まれながら、館内を回る。ただ見ただけでは気づかない色々な話題を提供してくれるので、時間が経つのも忘れてしまうほどだ。今はちょうどヒスイカズラが花盛り。宝石の翡翠のような青緑色の花の満開に、運良く出合えた。