11時5分、再びバスで移動。若洲ゴルフリンクスとは運河を挟んで北側にある東京ヘリポートへと向かう。警視庁や消防庁のヘリをはじめ、マスコミ各社の報道ヘリ、訓練飛行などを行う民間航空会社など、様々なヘリコプターが多数常駐している。ここは海上公園ではないが、必見の価値ありと特別にコースに加えられたもの。テロ警戒などで、ふだん一般は入れない場所だけに、ヘリポート見学は貴重な体験だ。
普段は一日中頻繁に離着陸が繰り返され、迫力がある光景が展開するとのことだが、この日は土曜日ということもあり、ヘリコプターの離着陸は少なかった。それでも、時々大きな爆音を上げて離着陸するヘリコプターの雄姿に、参加者は十分にヘリポート気分を満喫した。
豊かな緑の中でいよいよウォーキング開始
さて、いよいよここからは約6.5kmのウォーキングの始まりだ。11時25分、参加者全員が元気に歩き出す。まずは東京ヘリポートを後に、隣りの「新木場緑道公園」へ。荒川下流沿いに整備された水辺の公園で、水の流れを見ながら気持ちよく走れるサイクリングロードも整備されている。驚くのは豊かな緑。ウォーキングコースを歩けば、まるで深い森の中を散歩しているかのようだ。
要所要所で立ち止まって、ガイド役の櫻井さんが解説を加えてくれる。公園の左手には東京メトロ有楽町線の広大な車輌基地が広がる。こうした広い面積を必要とする施設も、埋立地だからこそ可能になるとのこと。右手には、荒川を隔てた対岸に葛西臨海公園の大観覧車や葛西臨海水族園のガラスドーム、さらにその先に舞浜の東京ディズニーリゾートが望める。
「緑道公園」の名の通り、豊かな緑に埋もれた小径を進むと、潮の香りが漂い、小鳥のさえずりが聞こえてくる。そしてサクラが、開き始めたばかりの花で出迎えてくれる。時折すれ違うサイクリングの自転車。専用のコースを自転車で走るのも、さぞ気持ちいいだろう。参加者の皆さんは、五感で風景を楽しみながら、ゆったりと歩みを進めた。