必要にして十分以上の解像力
解像感は非常に高い。奇しくも同じ画素数となったEOS-1D Mark IIIと比べると、チャートを使った解像力テストではどちらも約1800TV本強で、同じくらいとなった。しかしMark IIIが限界あたりは柔らかくボカそうとするのに対し、EOS 40Dは最後までシャープに解像しようとする。結果として、EOS 40Dのほうが解像感が高く見える。それでも妙な偽色の発生も少なく、うまくコントロールしている。
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解像力チャートを撮影。撮影距離は約100cm EF-S17-85mm F4-5.6 IS Large+Fine(JPEG) 85mm(136mm相当) マニュアル(F5.6、1/4秒) ISO:100 WB:オート PS:スタンダード オリジナル画像はこちら |
ほんの少し彩度抑え目、青浮きも少ない
EOS 40Dの色づくりだが、基本的には従来のキヤノン流を踏襲している。EOS 30Dと比較してもそれほど大きな変化はない。ピクチャースタイルでダイナミックに色が変化するのも同じだ。しかしEOS 30Dと比べると、ほんの少し鮮やかさを抑えた、自然な仕上がりになっている。コントラストも少し抑えぎみだ。
例えばピクチャースタイル「スタンダード」でも、従来は鮮やかな赤が簡単に張りついていたが、EOS 40Dでは階調を残す方向になっている。併せて、日陰の青色などが浮いたように彩度が高くなる現象も少し抑えられたようだ。DIGIC IIIのおかげなのか、オトナ向けにチューニングしたのかはわからないが、うまくチューニングしてあると思う。
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ピクチャースタイル。以下はすでに日が落ち始めた、かなり暗い状況で撮影した。右の写真のみEOS 30D、他はEOS 40Dで同じ条件で撮影している EF-S17-85mm F4-5.6 IS Large+Fine(JPEG) 38mm(61mm相当) ISO:100 プログラムAE(F5、1/32秒) WB:オート |
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これのみ、EOS 30Dで撮影した。ピクチャースタイル:スタンダード EF-S17-85mm F4-5.6 IS Large+Fine(JPEG) 38mm(61mm相当) プログラムAE(F5、1/30秒) ISO:100 WB:オート |
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ピクチャースタイル:スタンダード |
ピクチャースタイル:ポートレート |
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ピクチャースタイル:風景 |
ピクチャースタイル:ニュートラル |
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ピクチャースタイル:忠実設定 |
ピクチャースタイル:モノクロ |
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「ダイナミックレンジ」としているが、明るさによる輝度変化のチェック。それをまとめたのが次のグラフ。明るさはシャッター速度で調整している EF-S17-85mm F4-5.6 IS Large+Fine(JPEG) 61mm(98mm相当) マニュアル(F5.6) ISO:100 WB:マニュアル(4900K) PS:スタンダード |
輝度の変化をグラフにまとめたもの。ゆったりしたカーブで白飛びも少なそう。EOS 30Dよりも少しシアンのカーブが下にきている |
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彩度の高い被写体を撮影し、色の貼り付きをチェックした。○で囲った部分のヒストグラムが次の図 EF-S17-85mm F4-5.6 IS Large+Fine(JPEG) 56mm(90mm相当) マニュアル(F14、1/60秒) ISO:100 WB:マニュアル(5100K) |
EOS 30Dでは、スタンダードでも赤が張りついていたが、EOS 40Dでは階調が確保された。少しだが全体に鮮やかさが抑えられたようだ |
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ホワイトバランスの設定は従来どおり。ホワイトバランスの補正も可能。右は同じ条件で撮影してひとつにまとめたもの EF-S17-85mm F4-5.6 IS Large+Fine(JPEG) 26mm(42mm相当) プログラムAE(F4.6、1/30秒) PS:スタンダード |
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ホワイトバランスの変化例 |