情報表示をいつも見られるようにしてほしい
3.0型のモニターは広く、使いやすい。何よりメニューの文字が大きいので、年配の方でも見やすいはずだ。画像表示では、実際の画像よりもコントラストが高めに表示され、黒が潰れて見える傾向がある。割り引いて見るのがいいだろう。
この大型モニターを使い、Kiss Xのような撮影情報の表示も可能になった。設定メニューの[INFOボタン表示]で[撮影機能]を選んでおけば、[INFO]ボタンですぐに情報が見られるようになる。表示色はkiss Xと逆で、黒地に白地。これは屋外でも見やすくていい。ちゃんとピクチャースタイルの状態も表示される。その状態からショルダー部などのボタンを押すと、直接設定が変えられるのもいい。
ただこの情報表示、どうにも及び腰というか、本腰を入れてないように思える。例えばKiss Xのような自動消灯機能を持っていないのはいいとしても、シャッター半押しでも消灯しないのはどうしてだろう? ファインダーを覗こうとするととてもまぶしい。また自動消灯やライブビューでいったん消えると表示が復帰せず、再度[INFO]ボタンを押さなければならない。
AFポイントが選べないライブビュー
さて、ライブビューである。プロ機のMark III系に続いての採用となった。液晶モニターでフレーミングできるとういうだけでなく、ミラーショックがないというメリットもある。マニュアルでも画像が5倍、10倍に拡大表示され、とてもピント合わせしやすい。マクロや風景撮影など、特に三脚を使うような撮影で重宝するはずだ。
Mark III系との違いはオートフォーカスも可能なこと。カスタム機能[C.Fn III]の[ライブビュー撮影中のAF]を[する]にしておけばいい。実際のオートフォーカスはシャッターボタンではなく、[AF-ON]ボタンを使用する。ライブビュー時にはミラーが上がっているので、オートフォーカスではいったんミラーが下がり、合焦後に跳ね上げるという動作が行なわれる。しかし持前のフォーカスの速さもあってか、あまりガシャガシャ動く感じはしなかった。コントラスト検出方式ではないが、これはこれでいいのではないか。
難点は、ライブビュー時にはAFポイントが表示されず、選択もできないことだろう。事前に(ライブビューではない状態で)AFポイントを選択しておく必要がある。また、ライブビュー状態ではホワイトバランスも変更できない(ピクチャースタイルは変更できる)。いったん再生にすると、ライブビューも解除されてしまうのもちょっと使いづらい。
いずれにしても、EOS 40Dでライブビューが採用されたことに意味がある。今後、一眼レフにとっても必須の機能になっていくはずだ。