特集コンテンツ
「特集コンテンツ」にはテーマにそった地域が集められている。どれも興味深いものだがその内のいくつかを紹介する。
(1) TBS世界遺産
日本の放送局であるTBS(BS-i)系列で放映されている番組、「世界遺産」で扱った遺産の情報をGoogle Earth上で確認できる。アイコンはモノクロだ。国内はともかく、海外の世界遺産は具体的な場所がピンとこなかったりするが、Google Earthではストレートにイメージできる。表示されたガイドをクリックするとTBSの情報サイトへ接続され、放送された内容のアウトラインを見ることができる。
(2) ナショナル ジオグラフィック誌
米国のナショナルジオグラフィック協会が発行している「NATIONAL GEOGRAPHIC MAGAZINE」で掲載された情報を見ることができる。全て英語だが、環境や動物など、非常に面白いものが多い。特にマルチメディア系情報が多く、鶴の繁殖地(現在は停止中)のライブカムなどもある。
(3) ディスカバリー ネットワーク
表示されるガイドをクリックすると、ドキュメンタリーを中心とした放送チャンネル「Discovery Channel」の動画を視聴できる。特定の地域の情報を見たい時にはやはり動画の情報量は大きなものがある。ただし、全て英語だ。
(4) American Institute of Architects
「American Institute of Architects(米国建築家協会)」の選んだ150の建築物を見ることができる。例えばSeattle(シアトル)の「Safeco Field」などだ。ここでは、「建物の3D表示」をONにしておこう。極めて精細な建物の3D映像を見ることができるだろう。
(5) ラムゼイ歴史地図コレクション
世界的に有名な地図蒐集家であるデビッド・ラムゼイ氏(David Rumsey)の所有する古地図をGoogle Earth上に展開できる。見たい地図を選び、ダブルクリックするだけで表示される。現在の建物と比較してみると、面白いだろう。なお、表示を終了する場合は、同フォルダ内の「地図を非表示」を選択する必要がある。
(6) Tracks4Africa
アフリカの観光ツアーコミュニティ「Tracks4Africa」の情報を表示する。他のものと比較すると情報量が少ないのが難点。
(7) ESA(欧州宇宙機関)
「ESA(European Space Agency、欧州宇宙機関 )」が提供する、宇宙空間から撮影した写真を見ることができる。巨大な台風の3D映像など、精細な映像が多い。残念というか当然だが、日本の映像は少ない。
特集コンテンツは、次々追加されていく可能性が高く、内容も濃いものが多いので、定期的にチェックするといいだろう。この他にも地球環境に関する「グローバル アウェアネス」というグループがある。この中にはダルフール紛争やWWFの自然環境プログラムといったものも掲載されている。 これらを見るとGoogle Earthが単なる「3D地球儀」ではないとよく分かる。
「検索」する
前述の東京タワーで利用した「検索」は、ジャンプ以外のタブについては日本に対応していない(2007年7月時点)。将来的には対応する可能性があるが、いまのところはどうなるか不明だ。しかし、ジャンプだけでも検索は可能だ。検索するには、単語を入力すればよい。例えば「赤坂」と入力すると、「東京」「山梨」「福岡」「群馬」の4つの「赤坂駅」が表示される。こういった単語では「駅名」での検索しかできないが、住所を入力することで、ピンポイントで場所を特定することが可能だ。 例えば「毎日コミュニケーションズ」の住所は「東京都千代田区一ツ橋一丁目1番1号」だが、これで検索すると自動的に移動し、ズームインされる。
検索した結果は履歴が残り、再度利用することができる。削除するには、右クリックで表示されるコンテクストメニューから「削除」を選択すればよい。
「検索」は日本では「ジャンプ」しか利用できないが、簡単に場所を特定できる。「赤坂」を検索すると全国の4つの「赤坂駅」を表示する |
駅や有名な場所以外は、住所を入力すると検索できる。「毎日コミュニケーションズ」の住所を入力すると、きちんと検索できる |
このようにGoogle Earthは「地球」「場所」のさまざまな情報を得られる高品質なアプリケーションだといえる。