デフォルトの「お気に入り」から名所を見る
左サイドバーにある「場所」の「お気に入り」内に、「Sightseeing(観光)」というグループがあらかじめ登録してある。海外のものに限られるが、この中に登録してあるのは「ツアー」と呼ばれる一連の情報が登録されている。例えば「Grand Canyon(グランド・キャニオン)」は、世界的に有名な渓谷だ。グランド・キャニオンをクリックするか「場所」の下の方にある「再生アイコン」をクリックすると画面が自動的に移動する。
グランド・キャニオンで、「黄色のピン」が表示されるので、それをクリックすると、ガイドが表示される。次にお気に入りの下の方にある「Google本社」をダブルクリックしてみよう。すると視点が移動し、このGoogle Earthを開発したGoogleのアメリカ本社が現れてくる。
「サイドバー」の「場所」「お気に入り」にはあらかじめ数カ所の目印が登録されている。「Grand Canyon(グランド・キャニオン)」は世界的に有名な渓谷だ。「サイドバー」の「グランド・キャニオン」をダブルクリックすると自動的に移動し、表示される。 |
次の「Google本社」をダブルクリックすると、緑地に囲まれた白い建物が現れる。これがGoogle本社だ。 |
さまざまな連携機能を持つレイヤ
「地形」や建物の3D表示をするために利用した、左のサイドバーのレイヤには、さまざまな情報や連携機能がある。ここではその主なものを説明していこう。
Geographic Web
「Geographic Web」の中には他のサービスとの連携機能がある。Geographic Webを有効にすると高高度の場合、いくつかカラフルな丸い点で、低高度の場合カメラやメモ、球体のアイコンで表示される。
(1) Google Earth Community
メモのアイコンは「Google Earth Community」に投稿された写真や内容を表示する機能だ。 前述の東京タワー周辺にもいくつかある。カーソルをそこに持っていくと、タイトルが表示される。例えば近くには「Shiba Park」とある。アイコンをクリックすると、コメントと写真が表示される。
「サイドバー」の「レイヤ」は、「地形」や「建物」の表示切り替えだけではなく、各種コンテンツも表示できる。 |
「Google Earth Community」に登録されているに登録されている「Shiba Park」を表示したところ |
また、先述の富士山の周りを例にとると、山頂部にあるコミュニティにはその場所で撮影した写真も掲載されている。写真の提供元のリンクをクリックすると、3D画面の下に内部ブラウザで提供元のWEBが表示される。このブラウザは外部にも切り替えることができる。Google Earthのメニューバーにある「ツール」の「オプション」を開き、「全般」タブの「表示」にある「ウェブサイトの検索結果を外部のブラウザで表示する」にチェックを入れるとよい。
(2) Panoramio
「Panoramio(http://www.panoramio.com/)」は一種の写真投稿サイトで、自分で撮影した写真と地図情報とを合わせて公開できるサービスだ。Google Earthでも連携して表示される。アイコンは青いコンパスをイメージしたものだ。
アイコンをクリックするとそこで撮影された美しい写真が表示される。ガイドの写真をクリックすると「Panoramio」のサイトへ接続され、さらに高精細な写真を見ることもできる。なかには極めて大きな「オリジナルサイズ」の写真もあり、PC上で世界旅行気分を楽しむことができるだろう。
なお、Panoramioで投稿した写真がGoogle Earth上に掲載されるのは「月次」処理になるため、1カ月程度ほど待つ必要がある
写真投稿サイト「Panoramio」も「Google Earth」で連携可能だ |
熊本県の「阿蘇山」山頂部周辺にある丸い点。「Panoramio」に投稿された場所は高度を下げると「カメラ」のアイコンで示される |
(3) Wikipedia
「Wikipedia」はご存知の方も多いだろう。参加者が書き加えていくタイプのオンライン百科事典だ。Google Earth上のアイコンはおなじみのパズルで表された地球をイメージしたものだ。残念ながら英語版にしか接続されないが、それでもその場所の詳しい説明を参照することができる。