Google Earthの3つのライセンス
Google Earthには、個人利用のための「無料版」と「プラス版」の2種類、そして商業利用を目的とした「プロ版」のトータル3つの種類がある。 プラス版は年間登録料$20で無料版のアップグレード版にあたる。主な違いは、
- 高速処理
- GPSとの連携
- 高解像度ハードコピー(印刷)
- メールによるカスタマーサポート
- 表データ(CSV)からロケーションデータ(住所など)の読み込み
になる。
ただし、このプラスであっても、ライセンス上においては、「個人利用のみ」となっている。Google Earthの情報を商用として利用するには、さらに上のプロのライセンスを取得する必要がある(年間登録料$400)。
ここでは、もっとも手軽に導入できる無料版について述べていくことにする。以後、特に注記してない限り無料版をGoogle Earthとする。
Google Earthのサイト。Google Earthを入手するには、右上のボタンからダウンロードページへ移動する。Google Earthには「無料版」「プラス」「プロ」の3種類がある |
Google EarthV4の機能説明ページ。動画で製品情報を見ることができる |
Google Earthを実行するのに必要な機器構成
Google Earthは3Dアプリケーションであるため、ある程度以上のスペックがPCの機器構成に要求される。特に重要なのは画面サイズで、1024×768ドット以上ないと起動することもできない。最近のデスクトップPCでは1024×768ドットよりも狭い画面サイズであることは少ないが、ノートPCでは、その携帯性を重視して小さな液晶画面であることが少なくない。
また、3D表示をするためにグラフィックカードにも使えないものがある。Google Earthのサポートページ(http://earth.google.com/intl/ja/faq.html)によれば、主要なメーカーのグラフィックカードは使えることが分かる。この一覧に列記してあるのは
- NVIDIA
- 3D Labs
- Matrox(OpenGLモード)
- S3(DirectXモード)
- Intel
- ATI
の6メーカーだ。このうちIntel製のものは、チップセット内蔵タイプとして利用されているが、「OpenGLモード」よりも「DirectXモード」が良いパフォーマンスを得られるとある(これらモードについては後述)。
またATI製のものでは、次の3種では利用できないとなっている。
- ATI Rage Mobility
- ATI Xpert
- ATI 3D Rage
これらグラフィックチップは、ノートPCや小型PCに使われていることが多いので、導入前に1度確認しておくといいだろう。
Google Earthのサイトに明記してある、PCの最小構成は、次のようになっている。
PC の最小構成:
OS | Windows 2000 / XP |
---|---|
CPU | Pentium 3、500 Mhz |
メモリ | 128MB |
HDD | 400 MBの空き容量 |
ネットワーク速度 | 128Kbps |
グラフィックカード | 16 MBのVRAM搭載で3D対応 |
画面 | 解像度 1024×768ドット(16ビット、High Color) |
この構成では、Windowsそのものの動作が快適とは言いがたいぐらいなので、ほとんどのユーザーはクリアできるだろう。推奨構成では、次のようになっている。
PC の推奨構成:
OS | Windows XP(Vistaは未対応) |
---|---|
CPU | Pentium 4、2.4 GHz以上、またはAMD Athlon XP 2400+以上 |
メモリ | 512MB |
HDD | 2GBの空き容量 |
ネットワーク速度 | 768 Kbps |
グラフィックカード | 32 MBのVRAM搭載で3D対応 |
画面 | 解像度1280×1024ドット(32ビット、True Color) |
なお、現時点では残念ながらWindows Vistaは対応していない。しかし、Google Earthは頻繁にバージョンアップされているため、近いうちに利用可能になると考えられる。
ちなみに本稿ではWindows XPを主体に説明するが、Mac OS XやLinuxでの推奨構成は次のとおりだ。
Mac OS Xの推奨構成:
OS | Mac OS X 10.4.x |
---|---|
CPU | G4 1.2 GHz |
メモリ(RAM) | 512MB |
HDD | 2 GBの空き容量 |
ネットワーク速度 | 768Kbps |
グラフィックカード | 32MBのVRAM搭載で3D対応 |
画面 | 解像度 1280×1024ドット(32ビットTrue Color) 画面 |
Linuxの推奨構成:
Kernel | Kernel 2.6以上 |
---|---|
glibc | 2.3.5(NPTL対応)以上 |
x.org | X.Org 6.7以上 |
シメモリ(RAM) | 512 MB |
HDD | 2 GBの空き容量 |
ネットワーク速度 | 768Kbps |
グラフィックカード | 32MBのVRAM搭載で3D対応 |
画面 | 解像度1280×1024ドット(32ビット、True Color) |
検証済みの対応ディストリビューション | Ubuntu 5.10 openSUSE 10.1 Fedora Core 5 Linspire 5.1 Gentoo Linux 2006.0 Debian GNU/Linux 3.1 Red Hat Linux 9 |