サーバ仮想化技術の進展・普及によって、多くの企業がコンピューティングリソースの統合を実現することができた。現在では、サーバ仮想化からプライベートクラウドへとステップアップを図っている企業や、既にプライベートクラウドを構築し、サービスを提供している企業も数多く存在する。
このような背景を踏まえ、本稿では、近年のビジネスにおける要求事項からクラウド基盤に求められる代表的な3要件「スピード」、「柔軟性」、「多様性」について整理したうえで、これらの要件をVMware、Cisco、Citrixの「クラウド管理ソフトウェア」により実現する方法を機能別に比較・解説する。
目次
- (1) 製品紹介の観点
- (2) Part 1 クラウド基盤への要求と実装(1) - ビジネス要件とインフラの課題
- (3) Part 1 クラウド基盤への要求と実装(2) - クラウド基盤の特徴と機能
- (4) Part 2 ポータルと権限機能の実装(1) - 仮想マシン作成時の課題
- (5) Part 2 ポータルと権限機能の実装(2) - VMwareによる実装
- (6) Part 2 ポータルと権限機能の実装(3) - Ciscoによる実装
- (7) Part 2 ポータルと権限機能の実装(4) - Citrixによる実装
- (8) Part 3 テンプレートと利用期間の設定の実装(1) - 2つのクローニング方式とそれぞれの課題
- (9) Part 3 テンプレートと利用期間の設定の実装(2) - VMwareによる実装
- (10) Part 3 テンプレートと利用期間の設定の実装(3) - Ciscoによる実装
- (11) Part 3 テンプレートと利用期間の設定の実装(4) - Citrixによる実装
- (12) Part 4 クラウドに必要なネットワーク(1) - クラウド基盤におけるネットワークに関する課題
- (13) Part 4 クラウドに必要なネットワーク(2) - VMwarによる実装
- (14) Part 4 クラウドに必要なネットワーク(3) - Ciscoによる実装
- (15) Part 4 クラウドに必要なネットワーク(4) - Citrixによる実装
- (16) ビジネスのニーズに応じた製品選びを
著者プロフィール
ネットワンシステムズ
ビジネス推進グループ 第2製品技術部 クラウドソフトウェアチーム
――藤田雄介、荒牧大樹、奈良昌紀、千葉豪
ネットワンシステムズは、お客様の情報インフラを最適化することで戦略的な情報活用を促進し、ご導入頂くお客様の先のお客様への貢献も見据えて支援する企業です。そのために、常に世界の最先端技術動向を見極め、その組み合わせを検証して具現化するとともに、実際に自社内で実践することで利活用のノウハウも併せてお届けしています。