8チームが発表を行った「Super Presentation」だが、優勝チームは全体で決定するのではなく、各テーマそれぞれに優勝チーム、準優勝チームを選出する方法をとった。
UDS
UDSのテーマ、「ある区域(地域)に空きスペースがあったとして、どのように活用することがその地域にとって一番役立つか。その具体的な使い方とモデルについて」で優勝したのは、栗井栄太。
同チームは、成城学園前の活性化について提案を行ったが、「様々なユーザーのニーズをくみ取る」という点が評価されたようだ。UDS社員からは「継続してプロジェクトに入ってもらいたいくらいだ」といった声も聞かれた。
NTTデータ
NTTデータの「ビッグデータとしてのTwitterの新活用法をプレゼン」テーマで優勝したのはIDESHI。
NTTデータでビジネス企画室 グローバルビジネス企画担当の部長を務める竹倉 憲也氏は「アイディアが斬新であるか、プレゼンが上手かったかの2点で評価を行ったが、私がジロリアンということもあり『二郎』の二文字を見た瞬間に『このアプリが欲しい』と思った」と選出理由を説明。
最後に「アプリのキャプチャ画面で左上にKDDIと表示されていたところは斬新だったね」と笑いを誘っていた。
東宝
東宝のテーマ「高校生の映画離れを克服するようなプラン。どのような映画をつくれば食いつくか、映画館でこういうことをすればいいか、テーマに沿っていれば内容は自由」の優勝は中二病。
こちらは実現性やアイディアがあったほか、「文化を変える」という点が評価の理由になったようだ。ただ、最後に「冬休みに映画や演劇を見たか?」と会場に投げかけたところ、9割弱が挙手。「プレゼンテーマからすると、本当は手を上げて欲しくなかったんだけど」と苦笑いをしていた。
ヤフー
最後のヤフーは「Yahoo! JAPANサービスをはじめとするインターネット全般や、データを活用して、いじめ or 自殺を減らすには?」のテーマでチームしゃんぱんが優勝した。
ヤフー 事業戦略統括本部 データソリューション本部で本部長を務める小間 基裕氏が「テーマに対して深く考えてもらった」と選出理由を説明。
また、優勝チームに対してだけではなく、今回のプレゼンテーションイベントに対して、こういった経験を積み重ねることの重要性を学生に伝えた。
「社会に出て何が重要かというと発信力を鍛えること。人と仕事をして、人とコミュニケーションをするということを多く経験していかなければならない。私は昨年、6000名の社員を前にプレゼンを行ったが、今まで経験したことの無いほどに緊張した。こういう経験は積み重ねが重要。何度でも人の前で発言することを継続してほしい」(小間氏)
また、プレゼンテーションだけではなく、アイディアを出す習慣づけを今から身につけていくと、将来役に立つとアドバイス。
「漫然と生活をするのではなく、一つ一つの行動で考えてほしい『百貨店の1階は何故、化粧品のお店が多いのか』『自販機の小銭口が下にある理由』は何なのか。それぞれビジネスとして様々な理由がある。10年後や20年後、事業の責任者を任されたときに、一歩二歩と他の人よりも前に出られるはずだ」(同氏)
優勝チームには"ご褒美"も
なお、各企業ごとに優勝チームに対して"ご褒美"が贈られた。発表まで、ご褒美の存在は伏せられていたため、発表された瞬間に会場全体から歓声が湧き起こった。
UDSは、2010年にリノベーションを行った京都のホテル無料宿泊券。ここは、ミシュランガイドに2年連続で掲載されており、チームの面々はジャンプして喜んでいた。
続いてNTTデータは、本社内へのご招待と、特別応接室で社員と共にディナーのご褒美。
また、東宝は同社の映画などに出演する女優12名が掲載されている「スターカレンダー」のプレゼント。それに加えて、映画などの制作現場への招待が用意されていた。
最後にヤフーは、提携を行っているカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)のTポイント5万円分を優勝チームにプレゼント。ヤフーは学生への手渡し用に、イベントなどで使われている巨大Tカードを用意。場内の学生から「あのカード自体が欲しい」といった声が多く聞かれた。