続いてはNTTデータ向けのプレゼンテーション。同プレゼンには、ジェイドとIDESHIが決勝へ駒を進めた。NTTデータは、Twitterのツイートデータを国内で独占的に再販しており、このデータを活用した新たなビジネスモデルの提案を求めていた。

ジェイド

初めに発表を行ったジェイドは、商品のサブスクリプション販売を提案。

Twitterを利用するメリットとして、利用者の嗜好分析や流行情報などを容易に取得できる点を挙げていた。洋服の例では、膨大な服の組み合わせを自分で考えることなく、手に入れられるというメリットだけではなく、「何が届くんだろう」というわくわく感も得られると発表し、場内は笑いの渦に包まれていた。

NTTデータ社員からの質疑応答では「具体的な価格設定は考えているのか」との質問。

これに対して学生は「数千円程度だとユニクロになってしまうけど、もっと支払ってもらえるのであれば、高級ブランドも提供できる」と回答。これには「もう少し具体的に考えて欲しかった」と社員から厳しい返答があった。ただ、「考え方としては良いものを持っているので、もし今後も色々と考えるのであれば、頑張ってほしい」として、考え方について感心していたようだ。

IDESHI

続くIDESHIは、飲食店などの行列を回避する「混雑チェッカー」と呼ばれるアプリを提案。

Twitterのビッグデータ解析によって、様々な店舗の混雑状況を取得。例えば、有名ラーメン店「二郎」の「混んでいる」というツイートを取得して、位置情報や単語などから、店舗を特定。これを店舗情報データベースに反映させて、行きたいお店の混雑情報を把握できるようにするという。

「行列は人をイライラさせるものの一つ」というコンセプトを元に提案を行った同チームだが、NTTデータ社員からは「混雑を回避ありきで考えたのはちょっともったいない気がする」という指摘も。

この点について同チームは「店舗情報の下に、リアルタイムのツイート情報を載せることで『待って良かった』といった話も見えるようにすれば、ただの混雑回避だけではなく、お店へ訪問したいという逆の考え方も出てくると思う」と回答した。