ヤフーは、日本最大のポータルサイトという点を生かして「いじめや自殺といった社会問題を減らすには?」という議題を提案した。

MIINTTS

初めに発表を行ったMIINTTSは、いじめの「代理通報システム」と「無料音楽配信によるストレス解消」を提案。

日本では、いじめを傍観している人の割合が上がっていってしまっている現状を説明。その一方で、いじめが起きていることが先生にさえ伝われば、7割弱がいじめを解決できるデータもあるという。そこで同チームは、ヤフーがサイト内に代理通報システムを設置し、匿名でいじめを通報できる仕組み作りを行うことで、いじめの減少に繋げることができると提案を行った。

また、音楽にリラックス効果があることや、様々な体験学習を行うことで道徳観の高まりを得られることから、コンテンツ提供をヤフーで行うことで、多くの人がストレスを軽減し、いじめの根本的な抑制になるのではないかとしていた。

しゃんぱん

大トリを飾ったチームしゃんぱんは、不登校の学生でも学習を行える「Yahoo! Academy」を提案。

コミュニケーションが苦手で集団行動ができない学生であっても、自分のペースで勉強を行えるため、人それぞれの個性や夢を伸ばすことができると説明。

また、学習コンテンツについては無償提供するといい、企業や大学が広告として教材や人材を提供することで運営を行うといったビジネスモデル全体の構築まで考えていたようだ。

これに対してヤフー社員からは「集団行動で培うコミュニケーション能力はどうやって養うのか」との質問が飛んだ。

学生は「コミュニケーションが苦手な人を主な対象としており、無理にコミュニケーションを取らせようとする教育はかえって余計にコミュニケーションから遠ざけてしまうかもしれない」と説明。コミュニケーションを強いるのではなく、あくまで勉学をスムーズに行える場所の提供から、社会への足掛かりとしてYahoo! Academyを提供したい狙いを説明した。